SNSが盛んになったからこそ、今一度考えるべき。

こちらの作品自体は今から5年ほど前のものにはなりますが、受けた被害とそれによる心の傷の深さは、計り知れないものなのでしょう。読んでいて、胸が痛みました。でも実際に、こういった行為をする輩というのは存在します。
今の時代、いろんな創作者たちが自分で考えて作り出した作品をネットに簡単にアップできる時代にはなりました。しかしそれと同時に他人がその内容を盗み、自分が作り上げたかのように振舞う人間も多くなりました。盗作は立派な犯罪です。極論ですがもっと簡単に言えば、パクリ行為は犯罪です。

だけどSNSが盛んになったこの時代では、それをいまいち理解できてない人もいるんじゃないかな、とも思っています。よくSNSでは、いろんな創作者たちが自分の作品を取られた等の被害を訴える記事が流れてきます。
今は簡単にいろんな技術に溢れている作品たちと触れ合えますが、だからと言ってその技術や作品を丸ごと盗んでいいという理由にはなりません。「これはパクリじゃなくてオマージュだ」、「世の中に出回ってる版権だって、何かの作品の影響を受けているんだ」、「パクられたところで少しぐらいわからないだろう」、「誰も傷付けない創作物なんてないんだ」だなんて戯言は通用しません。そんな戯言が通用するというのなら、このエッセイは生まれていないんだろうと思います。

盗作やパクリを正当化している人たちには通用しないかもしれませんが、今一度このエッセイを読んで考えてほしいものです。そう言った行為をすることが、いかにどれだけ作者の心を傷つけるのか。そしてその結果、自分に何が返ってくるのか。いち創作者として、それらは恥ずべき行為なのだと理解してほしいです。

その他のおすすめレビュー

黒乃さんの他のおすすめレビュー17