夢追い人は夢も恋も捨てられない

作者 秋保千代子

40

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★★★ Excellent!!!

架空の国(パラレルワールドみたいな日本)を舞台とした、壮大な物語。

世界観のつくりこみがとにかく丁寧で、じっくりと読ませます。かなり骨太な物語(まだ連載中!)なので、時間のあるときに、ゆっくり読まれることを、おすすめします。

とりあえず冒頭を読んでみてください。この世界観にはまったら、新たな楽しみが一つ増えると思いますよ。

★★★ Excellent!!!

 本当はもう少しお話が進んでからレビューしようと思っていたのですが、大好きすぎて「とにかく皆に読んで欲しい!」とどうにも耐えきれなくなり、愛を叫びに来ました。

 大正浪漫、和風ファンタジー、着物に袴……。
 そういった単語でぴくりと反応した方は、まず間違いなくこの作品を読んだ方がいいです。でないと後悔します。
 舞台を彩る小道具は細部まで描かれ、文章の端々から滲み出る作り込まれた世界観は否応なしに読者を大正浪漫の物語の中へ誘います。

 展開されていくのは、魔物と人間ーー軍人とかんなぎによる戦い……ですが、そちらは元より見逃せないのが彼らの生き様と人間関係。
 戦いの中で運命的に出会った史琉、新人兵の颯太、呉服屋の真希といった魅力的なキャラクターたちが、とにかくこの世界の中で生き生きと暮らしているのがたまらなく愛しい。
 主人公・倖奈との関係性が今後どうなっていくか、楽しみでたまりません。いいなあ。


 乙女はか弱くて、けれどもとても強いもの。夢も、恋も、きっと諦めない……!
 そんな倖奈の健気な奮闘ぶりに、気付けば貴方も虜になり、続きが待ち遠しくて仕方なくなっているはず。

★★★ Excellent!!!

 魔物の跳梁跋扈する、近代化した日本、皇都。
 『かんなぎ』と呼ばれる異能を持つ者たちが魔物を狩り、なんとかその秩序と治安を守っていた。

 この作品のヒロインは『かんなぎ』でありながら『花を咲かせる』という
直接的な戦闘力を持たない自他ともに認める足手まといだった。
 そんな中、ヒロインはこわもての男に出会う。その相手についていこうと思うヒロイン。果たしてその行く末は。

 服飾など、歴史的考察と少女の心の変遷が光る大正風バトルラブコメ。
 背伸びした少女が手に入れるものは果たして。

★★★ Excellent!!!

架空の日本を想定した、大正浪漫アクション活劇。

元禄218年、なんていう暦が普通に出て来るので、さり気なく別世界っぽい情報を伝える手管もこなれたものです。

人里に現れる魔物を退治して回る軍隊と、魔物を祓う『かんなぎ』の共同戦線を描きつつ、そこで出会った一人の軍人と、若きかんなぎの淡い恋路を、艶やかに綴っています。

かんなぎでありながら実戦能力に欠け、無能扱いされるヒロイン倖奈ちゃんが、小さくておっちょこちょいで可愛いです。頻繁に目を瞬かせるのは癖なのでしょう。せめて大人に見られようとして服装に気を使うところなんて、あーこれ角川ルビー文庫とかで出せる感じの和風ファンタジーだわーと痛感。

世間では無能扱いですが、魔除けに効くらしい花を咲かせる不思議な力を持っているので、いずれはその才覚を見出されて、活躍するようになるのだと思います。
劣等生だけど実はすごい、というパターンですね。さす倖!

そんな彼女の導き手である軍人・柳津史琉さんは実力主義の無骨な人格ですが、二人の付かず離れずなやりとりも微笑ましいです。

レトロな大正浪漫の風情、こと服飾に関しては入念に取材されており、ディテールの細かさに舌を巻きました。
女性読者におすすめの小説です。