このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(79文字)
二コラ・テスラ生誕160周年記念という言葉がステキに響くA Big Cシリーズの作品です。主人公のロクローとヒロインのティナが今回相手をするのは、交流電流の祖こと『二コラ・テスラ』だった!邪神をも退ける超絶技術力を誇る二コラに対し、一人と一柱はどのように立ち向かうのか!そして出番はあるのか仮面ハスター!うん、今回もやっぱり誰も彼も正気(まとも)をどこかに置き忘れて来ているなっ!カクヨムクトゥルフ小説界の雄、seal先生の邪神魔法少女物語、必読でありますよ!
現代に蘇ったかの天才ニコラと人間に寝返ったクティラ=ティナ(世界は滅ぼすのを諦めたそうだが、代わりに主人公の日常を滅ぼしているという(笑))。san値が直葬されかねない超常バトルに、ニコラの意外な秘密など見どころ満載!ぜひお読みになって下さい!
古来より伝わる心理が一つ。好きなもの+好きなもの=大好き。では、クトゥルーと偉人と、そして全力疾走的バトルを組み合わせたら?足し算では収まりきる理由がない!激情そのまま叩きつけるような怒涛の展開に、作者さんのクトゥルー知識が組合わさり、生み出された新たな神話。魔法少女対巨大ロボなんて、卑怯なまでの鉄壁だぜ。今最も熱く激しい物語、お楽しみあれ!!
あの偉人たちが、あの邪神が、あのヒーロー、ヒロインが? というそれぞれの素材が主張し合いつつも、化学反応を起こして一級のエンターテイメントに仕上がっています。 あの、メインに上がっていないコアな偉人をこんな扱いにしていいの?と思いつつもすんなりなじむのはさすがの手際と言ったところです。 ティナ可愛いよティナ。
ニコラ・テスラである。あのニコラ・テスラである。人類に電気を齎した、星の開拓者ニコラ・テスラである。それがBig Cとやり合うのである。もうね……面白くない訳がないと。期待せざる得ないと。さあ、あなたも雷が切り開く、人類最新の神話をご覧あれ……!