第90話 文字の世界
俺は説明がとても下手だ。
そもそも言葉とは共通認識を持つために存在している。
共通認識とは……【相互の共通の認識、特に同じ物事や同じ言葉について、同じように理解しているという共通の理解のこと】(Google検索引用)
それなのに自分が使っている感覚と他人が使っている感覚は違う。
そして言い方一つで伝わり方は変わるし、相手の性格や感覚によって受け取り方も変わる。
だから大切な話は実際に会って相手の目を見て話さなければ、伝わらないこともあるとは言うが……本当にそうか?
いくら言葉を尽くしても相手に正しく伝わることなんかない。確かに音声なら感情は伝わるかもしれないよね。でもその感情が正しいと言えるのか?
相手との関係が悪くなるのを避けたくて、真剣に聞いて欲しい話なのに笑いながら話してしまうこともあるかもしれない。
結論からすると、どんな方法を使ったとしても正しく伝わることなんかない。
だから人は妥協しながらつき合い続けるか、関係を絶つかしか選べないんだよ。合う人は合うので、たぶん言葉を尽くせばそこそこ伝わるはずだ。
だが、俺はとても説明が下手である。
下手なので伝わることを願ってたくさん文字を打つのだが……もう、自分でも何を言わんとしていたのか分からなくなってくること多数w
大抵の場合は自分の思っていることすらよく分かっていないというか、正しく伝えることが不可能である。
その理由としては「自分の考えを押し付けるべきではない」「相手の考えや言動は尊重すべきである」と考えているからだろう。
とは言え「自分の思っていることは伝える方がいい」という同時に存在することが難しい考えや想いが交錯するから、そうなる。
こうあって欲しいと思うのは自分のエゴでしかない。
仮に心配という感情であっても、それは自分の問題だと考えている。
そうだね。
例えば……相手の欠点を指摘するとする。でも変わって欲しいわけじゃない。
欠点があることは別に悪いことじゃないでしょ?
それは角度を変えたら利点、もしくは美点となる。だから変わる必要はない。それもその人を作る大切な一部。
ただし自分の欠点が何かを理解していることは、トラブルを避けたり幸運を掴むのに役立つ。
自分はいつも引っ込み思案で、思っていることをなかなか口に出すことが出来ない。しかし次の○○では必ずチャンスを掴みたい。そう思ったら何をすべきか分かる。どんな努力をしたらいいのか分かる。そうでしょう?
いいんだよ。人は自分らしくあれば。
そりゃ素直な方が良いことはたくさんある。
素直になれずに、いつも損をしてしまう人はいるとは思う。それに耐えられなくなったら素直になる努力をすればいい。
難しい? それはいきなり対人でやろうとするからだ。
まずは自分の好きに素直になる努力をするところから、はじめたらいい。好きなものを好きと言えたら、それをいいねと言ってくれる人が現れるだろう。他人に自分の好きを肯定されることは、自信に繋がる。
そうしているうちに、いつの間にか素直な自分でいられるようになるよ。
創作界には意外と卑屈な人が多いと感じる。それはきっと自信のなさがそうさせているのだろうと思う。これはあくまでも俺の見解に過ぎないけどね。
こうやって好きなことを話してられるのも文字の世界の良さだよね。
あなたにとって文字の世界はどんな世界ですか?
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