第12話 物事はいろんな角度から考えられる【後編】

 俺を自作品へ呼ぶのは至難の業だと思うので、挑戦しない方が良いと思うw

 信頼できる人のところへしか行かないので。

(もちろん、いつも来てくれるみんなのことは信頼してますよ)

 この場合の信頼とは一時的な関係性かどうかという話ね。


 俺、感想書く道具にはされたくないので。

 それはもう、嫌。

 それにたぶん、呼んだところですぐ疎遠になると思う。

 今、あの件のことで頭がいっぱいなので。


 本人から話を聞きたいのよ、俺がずっと言っている発端に関しての理由について。知りたいのはそれだけ。何があって心境に変化が起きたのか。それまで仲は悪くなかったと聞いてはいるけれど、何もなくて突然他人を悪く言うなんてあり得ないよ。

 それは直接彼に関係ないことかもしれないし、自分の作品に好意的なのに読んでくれなかったことでイラっとしたのかもしれないし。

 もしかしたら……彼の何かの発言が自分に対してのマウントに感じた可能性だってあるでしょ? 理由が分からなければ、どうにもできない。

 どっちかに誤解が生じているなら解くべきだとも思うし。

 俺は真実が知りたいの。 

 

 とはいえ、俺を夢中にさせておきたいなら別に現状維持でもいいけど……

(冗談ですw)

 早いとこ解決させたい。


 さて、家に帰ってからしばらくYouTubeを眺めていた。

 好きなものは雑多。アニメの名シーンから、精神的な物、お奨めの小説だったり、おもしろ動画だったり、英語の話だったり。ダンスや生演奏とかも流れてくる。

 好きな分野は範囲が広いな……だからショートの方が好きだね。

 

 好きなものを見るというのはどんなものであれ、リラックスやストレス発散になると思うんだ。

 たまにわざわざ貶すために作品を読みに行くような人もいるという噂も聞くけれど、そんなことしても何にもならないと思うのね。

 貶すのは誰にでも簡単にできること。それとは逆に褒めるためにはじっくり読まねばならないし、理解しなければならない。言葉だって上から目線にならないように選ばなきゃと思うわけでしょ? 

 

 確かに下手なものから学ぶことは多いよ。

 上手いものは何処が上手いのか説明するのが難しいけれど、下手な物だったらここをこう改善すべきだと考えることが出来る。でも考えたものは、自分だけの大切な知識と財産として胸の中に留めておけばいい。

 指摘を求めていない人に指摘しても揉めるだけだからね。


 親切とは、相手が必要としているから親切なのであって、自分がそうしたいからしているなら迷惑にしかならない。だから賢い人ほど黙る。

 言うべき時に言う。

 自分はできているのか? と言われたら難しいところだね。いうべき時でも黙っていることは多いかもしれない。


 そう言えば、あのエッセイにて「相手が女性だと分かった途端に、態度変えたよね」と思った人もいるかもしれないので、そのことについて補足しようと思う。

 変えたのは考え方のほうだね。


 俺としては、変えるのは当然だと思う。

 別に女好きだからとか女性には優しくしなければとかそういう理由ではない。

 単純に、女性と男性は考え方が違うからである。


 男は張り合う生き物なので、自分がマウントを取っているつもりがなくてもそう取られることはあるし、無意識にそうしていることもある。

 だから悪口一つとっても、男性視点と女性視点では感じ方も発信する意味合いも違うと思うわけだよ。

 もし同じ考え方ができるなら離婚なんてものはこの世に存在しないし、すれ違いもイライラも発生しないでしょ?

 簡単に相手の立場に立てるのだから。

 

 そうは言っても、俺はどっちの気持ちもいまいち理解できない人なので、全ては憶測の域を越えない。

 でも違いがあるというのは事実だと思うよ。

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