第80話 今日はこの話題でも

 仲の良い方と話をしていて、ちょっと共有したいなと思う話題があったので。


 みんないろんな理由で作品を作っていて、いろんな環境で、いろんな思想を持ってこの世界にいると思うのね。

『あなたは、創作界に入るまで創作界とはどんな場所だと思っていましたか?』

 大抵の人が倫理道徳観のしっかりした、他人を尊重できる大人な人の多い場所だと思っていたと思う。もしかしたらスラムのような治安の悪いところだと思っていた人もいたかもしれないが。


 実際は誹謗中傷が横行し、他人を蹴落とそうと他者の作品を貶す人も多い、治安の悪い場所である。その中でもカクヨムは比較的マシな方だと思う。炎上商法が横行しているわけではないので。自主企画も活発だしね。


 俺はTwitterで企画をしていて400人以上と関わったことがあるんだけれど。

 ホントに仲良くなれるのは、10/400人くらいだと思う。その中でも深く関われるのは2、3人かな。

 でもそれは不思議なことじゃないんだよ。人は友好関係に関しては、広く浅くか狭く深くのどちらかしか選択できないのだから。

 そして考え方や成長度合いによって、つき合う相手も変わる。恋愛という意味ではなく、ね。


 自分の場合は相手が良い人か悪い人かではなく、自由を尊重してくれる人でないとつき合いが続かない。

 例えば企画をしていて「好きな作品だけ読めばいい」とか言う人は無理。

 どういう基準でやるのか、どんな風にするのか。それは俺が俺の意思で決めて実行することだよね? 他人にとやかく言われる筋合いはない。

 今まで縁が切れた人は口出ししてくる人が多かったように思う。

 そもそも企画は無差別に読むためにしているので。


 俺は自分の好きが分からない。

 以前も言ったけれど、初めはジャンルなのかな? と思っていた。しかし違っていた。それが分かっただけ。


 うん、大幅に主題とズレて来たな。

 そんな話をしようと思ったわけではなく。


 創作界の人って何故か、ダメ出しをされたがる人が多いよねと思うんだ。まあ、自分の作品に自信がなくて、より良くするためにダメ出しが欲しいのか、単に「ダメじゃないよ」と否定されたくて言っているのかわからないが。

 そんなことはどっちだって良いのだが、大抵の人はそのダメ出しを頼む相手が間違っていると感じる。


 そういう人たちは結果、ボロクソ言われて創作界を去るか、自信を失って低迷するか(トラウマを抱える)、整っただけのつまらない作品を生み出す輩になってしまうか……そんなところだと思う。

 

 これね、別に下手だからボロクソ言われているわけじゃないんだよ?

 そのことに気づいてる?


「指摘します」

 という人たちは指摘することこそが正義だと思っている。別に評論家でも専門家でもない素人なんだけど。

 人は役割を演じているうちに、勘違いをして変化してしまうんだよね。政治家なんかがそうだし、警察などにもそういう人がいるかもしれない。

 分かりやすく言うとパワハラだね。


 指摘員たちは、指摘をしているうちに自分がエライと勘違いしてどんどん上から目線になっていく。しょうがないんだよ、凡人の多くは自制が効かないものなので。

 彼らは相手が人間であり、心があることを忘れてしまうか、もしくは元々そういう上から目線のクソなのかもしれない。どっちでもいいの、そんなのは。

 問題は指摘員たちが相手を尊重していないところ。

 でも彼らはそういう生き物なので、責めるのも間違っているんだよね。


 つまりはそういう人たちに「期待を抱き、指摘を求めること」が最大の問題点。

 なぜなら、相手にとって自分は何でもない他人であり、彼らにはこちらを尊重する義務がないので。


 人というのは、大切な相手を大切にするの。当たり前だけれど。その指摘員にとって自分が「切れない大切な相手」でなければ何とでも言うだろうし、その人は粗探しをして「良い指摘をした」気になる。それが指摘員にとって気持ちのいいことだから。


 だからボロクソ言われるのは自分の選択のせいなのね。だって相手はあなたの作品が好きなわけでもなければ、褒める義理もない。


 指摘が欲しいなら相手は選ぶべき。

 それはあなたを尊重してくれる、大切にしてくれる人が良い。少なくともその人は親身になってくれるだろうし、あなたを傷つけるような言葉で指摘することは無いから。

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