創力使い　～相手に何もさせずに蹂躙したい～

久世覚《くぜ　さとる》は理不尽に家族を奪われた。

そいつらは何のお咎めもなく、今も笑って生きている。
許せるわけがなかった。平穏な人生を捨て、復讐を誓う。
そしてついに、その一人を殺した。
殺人。表社会との完全な決別。後悔は無かった。
残るは悪徳議員。だが、彼に強大なそれを討つ力はない。
心残りの中、謎の光が彼を包み込んだ。
途切れる意識。

次に彼が目を覚ました場所は、見知らぬ森の中。
そこは魔法という摂理が横行する異世界だった。

その世界で久世覚は弱者であった。
魔力も無い。どれだけ魔物を倒してもレベルが上がらない。
しかし彼は己の中に眠る力を自覚する。世界の根源に位置する創造の力を。

彼はこの創力を使って、この世界を生き抜いていく。

基本は安全第一。
相手には何もさせずに勝ちに行くスタイル。