概要
阿呆。俺は【無能】で良いんだよ。俺みたいなのは役立たずぐらいが丁度良い
実に馬鹿らしい理由から、大陸屈指の超大国【フロイセル帝国】と戦争する羽目になった小国【ランド王国】。国土を着々と侵略する帝国軍に対して、ランド王国の軍は為す術なく蹂躙され、王都に向けて敗走していた。
そんな中、ランド王国継承権六位であり、庶子の第四王子であるルトは本隊を逃がす為の殿部隊を任せられた。
ルトが率いるのは、ルトの下で戦う為に進んで殿部隊に志願した五十三の兵士たち。迫り来るは、圧倒的な技術力を活かした装備に身を包んだ一万に届くであろう帝国軍。
ルトが率いる部隊に万に一つの勝ち目などなく、殿という名の命令も実際はただの捨て石。ルトが指揮官として任命されたのも、時間を稼げると信じられたのではない。ただ死んでも惜しくない、部隊指揮官に相応しい格だけは備えていたからに過ぎないのだ。なにせル
そんな中、ランド王国継承権六位であり、庶子の第四王子であるルトは本隊を逃がす為の殿部隊を任せられた。
ルトが率いるのは、ルトの下で戦う為に進んで殿部隊に志願した五十三の兵士たち。迫り来るは、圧倒的な技術力を活かした装備に身を包んだ一万に届くであろう帝国軍。
ルトが率いる部隊に万に一つの勝ち目などなく、殿という名の命令も実際はただの捨て石。ルトが指揮官として任命されたのも、時間を稼げると信じられたのではない。ただ死んでも惜しくない、部隊指揮官に相応しい格だけは備えていたからに過ぎないのだ。なにせル