概要
才能に恵まれすぎたが故に自惚れ、努力しないタイプの悪役貴族が努力したら
ルーク・ウィザリア・ギルバート。
眉目秀麗。
高貴な家柄。
そして──天より授かりし圧倒的才能。
剣と魔法、両方の才に恵まれた正しく怪物。
彼は全てを与えられ生を受けたのだ。
唯一不幸なことがあったとすれば、周りに誰一人として彼の自尊心をへし折ってくれる存在がいなかったこと。
故に、自らの才能に溺れてしまうのも必然だった。
……それで、自分より格下だと思い込んでいた主人公に打ちのめされる。
これまで傲慢不遜の極みだった天才の心はあまりに脆かった。
主人公に負けたことから立ち直れず実家に引きこもってしまうんだ。
そう、つまりルークというキャラは読者をスカッとさせる為だけに存在していることを俺は知っている──。