【完結】死に戻ったら、前回疎遠だった兄に懐かれました。残念な兄は私を助けてくれているつもりです。

　何から伝えればいいのやら。

　まず、タイトルにもあるように、主人公は死に戻るんですが、亡くなり方が切ない。その亡くなるまでの恋と葛藤も、子供故の無知さでまた切ない。

　主人公は、その時の記憶を思い出してしまうんです、おバカな兄の記憶と共に（笑）

　そのおバカなお兄さん、何度も「うおぉーい！」とツッコみたくなる程おバカさん（笑）でも愛らしい、そして、顔も良い。このお兄さんは二度目もお兄さん、そこが彼らしい（笑）

　そんな、元兄妹の、今度こそ人々が苦しまないよう奮闘する物語を、皆さんも応援しませんか？

　いわゆる「タイムリープ」もの、いや、「デスループ」というんでしたっけ？最近の言葉はよくわってなくて、「リゼロ」みたいな「死に戻り」ものです。

　まぁ「テンプレ」といえば「テンプレ」なんですが、私は、結構、作者さまの書く心情描写とか、皮肉めいた現実の描写の書き方が好きなんですよね。

　特に14話。この14話のラストが、本当に、最高にいいんですよ。とある後悔があるのですが、この後悔したことは「できた方」が幸せだったのか、それとも「できなかったから」幸せだったのか、本当に考えさせられる「哲学的」テーマでした。

　こんな「さりげない」哲学的テーマが、この小説の至るところに埋まっています。そう…続きを読む

コンビものとして話が進んでいく転生ストーリーです！

しっかり者とうっかり者のコンビなので、描写が上手く噛み合う展開は映像を見ているようでした！

王太子であるアントンが考えが及ばずとも、背伸びしながら進む姿は胸を打たれます！
そして、そのような展開の後に、妹から放たれる心からの祝福の皮を被ったディスが打たれた胸をさらにキュッと締め付けてくれる素晴らしい構成となっています！

物語の指針が最初に提示されているので、読む進める視線も自然と定まりまさに追体験できる良作。みなさんも一緒に味わってみてはいかがでしょうか！