うたくん、くださいっ！

「うたくん、だいすき！！」
「うるさいよ」
私がだいすきで、だいすきで堪らないひと。
いつも冷たくて、素っ気なくて、とっても塩対応な彼。

でもね、本当は
優しいってこと、知ってるよ。

「どうしよう、すきすぎて困っちゃう……」
「はいはい」
そう言って照れたように笑うでしょ？

ああ、もう！
「だいすきなんだってば！」
「知ってるから」

どうしよう、うたくん以外もう受け付けない。
私の世界が輝く時 。それは……ただ、あなたが隣にいるとき。

「うたくん、くださいっ！」
「そろそろ黙りなよ」

スイーツ大好きストーカー気質な（一途ともいう）女の子
×
パティシエを目指すケーキ屋さんのアルバイト君