概要
スペースオペラじゃない、スペースロックンロールだ。
西暦2800年、宇宙大航海時代。人類がその生活圏を数万光年単位で広げ、
各地に自治を認められた惑星が置かれた時代。中央政府から遠く離れた
第三宙域では海賊が跳梁跋扈し、軍が不正を行うことが日常茶飯事と化していた。
レイラは海賊に封鎖された航路を突っ切って物資を運び込むため、
輸送船斡旋会社に訪れた。そこで紹介された輸送艦は鋭角的なシルエット、
分厚い装甲、数十を軽く超えるレーザー発射孔などを備えた ────…
「…どう見ても、戦艦よね?」
各地に自治を認められた惑星が置かれた時代。中央政府から遠く離れた
第三宙域では海賊が跳梁跋扈し、軍が不正を行うことが日常茶飯事と化していた。
レイラは海賊に封鎖された航路を突っ切って物資を運び込むため、
輸送船斡旋会社に訪れた。そこで紹介された輸送艦は鋭角的なシルエット、
分厚い装甲、数十を軽く超えるレーザー発射孔などを備えた ────…
「…どう見ても、戦艦よね?」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!キャプテンハーロックとエメラルダスを、ルパン3世と峰不二子風にしたら。
最初に断っておくが、レビュータイトルは微妙に外している。単に私の表現力が稚拙なだけです。
さて、約40年前の話だが、「クラッシャージョー」や「ダーティーペアー」を執筆した高千穂遙先生が"スペースオペラ"なるジャンルを打ち立てた。歌劇との関係は今以て理解できないが、本作品は懐かしき"スペースオペラ"である。
前述2作の内、「クラッシャージョー」に雰囲気が似ている。
残念な事に未完。
1年弱も筆が進んでおらず、「早く続きを書けよ!(叱咤激励の意)」と、会ったこともない作者を怒突いてやりたくなる。
こんな気持ちを抱いた作品は、ふたぎおっと氏の「戦犯の孫」、八島清聡氏の「鶯舌記」以来だ。どちらも文句…続きを読む - ★★★ Excellent!!!気の利いたセリフと痛快な冒険活劇
筆者さんの「鉄錆びの女王機兵」を読ませていただいて
大変面白かったので、こちらも拝読しました。
未来の宇宙空間を舞台に荒くれた運び屋たちが弱者を助け、時には政府や宇宙海賊を向こうに回して冒険を繰り広げるエンターテインメント作品です。
主人公たちは自分の美学と矜持を通すためなら、どんな相手でも引かずに敢然と戦いを挑みます。
かといって荒事だけではなく海千山千の政府の権力者相手に知性と度胸を武器に交渉をもこなします。
文体も読みやすく展開にもメリハリがあり、商業作品と比べても遜色がないと思います。
何より敵である海賊や政府の高官、脇役の依頼人などもそれぞれの考え方や人格が描写されていて
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