円宮　模人

主人公おちよは幽霊だった。 触れそうなほどに活き活きとしているのに、誰も触れられない。 純朴な青年男性の金太郎……のような金朗をパートナーとして、物語は進んでいきます。 おちよ…続きを読む

参拝に失敗すれば命を取られる。恐ろしい守り神が祀られるムラから物語はスタートします。 よくある因習物……？ では、終わらないのが本作の凄まじい所。 伝奇から始まり、ミステリー…続きを読む

主人公ゾルゲさんはパシリです。 魔王軍の末席で、いつもみんなにパシられます。 あれこれ買ってこいと命じられ、自費でお土産を買わされます。 可哀想？　でも、ゾルゲさんはただものでは…続きを読む

主人公の少年が恋をするのは、きれいな年上のお姉さん。 彼女と出会えるのはマジックアワー、つまり日没後の僅かな時間にだけ見える美しい時間。 太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光…続きを読む

”世界を救ったけど、僕はまだ童貞です” 第一話タイトルからしてパンチのある本作。 果たして童貞でいることは悪いことなのか。 そんな事に悩む主人公である勇者に次々と襲いかかる刺客（…続きを読む

おばあちゃんが死んじゃった。 そんな、ありふれた、でも悲しい知らせから始まるストーリー。 葬式のため、親の実家に向かう主人公の気持ちは重い。 それは、奇妙な因習があるから。 繰…続きを読む

ある日の仕事帰りに突然「星を探して」の言葉と共に異世界に放り込まれたら？ そんな冒頭から始まる、一日だけの異世界冒険譚。 とは、言っても良くある異世界モノとは異なる、不思議な世界…続きを読む

ハードボイルド・サンタクロースと言う特大のフックだけでも面白い本作。 しかし、戦闘は本格的な特殊部隊モノのように濃密。その上で、ラストは感動と晴れやかさを呼ぶ贅沢仕様。 できる人が…続きを読む

舞台は徐々に崩壊する世界。 思わぬ形で王としての重責を背負わされる主人公の少年リゼル。 彼が出会ったのは片翼のみ使いクライノート。 拙い交流から始まる絆が育まれる影で、静かに忍び…続きを読む

主人公ナタリアは感情を知らない。知っているのは殺す事だけ。 暗殺機関”ガンマ”に所属する、心も体も削ぎ落しきった無機質な少女に下された命令は、元”ガンマ”所属の脱走兵の殺害。 …続きを読む

棚田が並ぶのどかな田舎。そんな穏やかなスローライフの現実は甘くなかった。 風景撮影が好きな主人公がひょんな事から魅了された、日本の伝統である米作り。保管温度に使う水までこだわった…続きを読む

器用さだけは最強レベルの主人公ユリと銀髪剣士ユーキ（＋いい感じのマスコット：モンペン）とのひょんな事から始まる冒険。 スキル的には器用だけど生き方とかは不器用で、でも心の底から仲…続きを読む

機械仕掛けの兵士ゾルタンと少女シーカの二人が大型バイクに乗って世界を回るほのぼのとした、ロード・ムービー形式から物語は始まります。 ポストアポカリプスものやSFものに馴染みのない方…続きを読む

河原に待っている男が一人。そこへ迷い込んだ女が一人。 彼が淡々と語るは重い半生。 得られるはずのものを得られなかった彼が抱える歪み。 それを淡々と、しかして魔力を籠めて書き上げる…続きを読む

舞台は、魔導蒸気機関のある英国風異世界。そして、我々の世界で見たような表現の自由に対する規制と、その尖兵である検閲官たち。 主人公である探偵式格闘術の使い手、少女探偵スーファがさ…続きを読む

超然としていても渇望に満ちて、聡明であっても熱く、美しくも妖しく、強くあっても儚げな本作主人公のキング。 陰と陽、正と逆、双方の描写が見事です。 プロローグの舞台は、華やかだっ…続きを読む

美しい銀髪をなびかせて、一本豪気な美少女傭兵リノンが、人型兵器をぶった切る！開幕から、豪快なロマン満載のファンタジー小説です。 ファンタジーではありますが、文明は近世ほどで国家間…続きを読む

命が芽吹く春、燃え上がるような生命力にあふれる夏。人生におけるそんな時期には、きっとこんな事は考えません。 ですが、実りを求める秋に差し掛かる頃、きっと人は”自分に何を残せるだろ…続きを読む

Gを感じる！　この小説を読んで驚いたことです。 他者様の応援コメントに”プロでしょ？”と書かれるくらいの圧倒的筆力は、視界を廻し、Gを操り、死の恐怖を錯覚させる。鋼鉄の猛禽が翔け…続きを読む

無理解、偏見、卑屈。誰だってそんな不道徳を抱えている。それらに丁寧に立ち向かい、団結を固めていく主人公たちのドラマに心打たれます。 登場人物たちの個々の歴史が丁寧に綾なされて一つ…続きを読む

舞台は暗澹とした雰囲気が漂う、それでいて霊子外骨格や祈祷機などロマンあふれる技術が存在する、香港ノワールテイストの湾港都市。 独特の世界観や、とある人物の死から始まるストーリーな…続きを読む

とにかく、敵対する極採色の混沌がヤバい。 私はダークSF的な敵が大好物なのですが、容赦なく浸食してくる得体の知れない不気味な敵と言うのが立ち向かう主人公というのがツボでした。作者…続きを読む

自分だったらまず間違いなく絶望する状況を、すいすいと生き抜くおっさんのたくましさが見ていて楽しい！　そして、誰が気づくかディープなネタの数々。全部拾えたらもっと楽しくなるんだろうな…続きを読む

舞台は大国に蹂躙されようとする北欧。 人を拒む様な冷たさの中に潜む美しさ。 主人公たち学生兵は、我々と同じ平和な時を過ごしてきた若者たち。 まどろんだような、ふわふわとした青春の…続きを読む

素晴らしい創造は、素晴らしい想像力から生まれます。そして、作者の想像力は段違い！ 作り上げられた、我々と似ているようで異なる世界。歴史に造詣の深い作者が作り上げた世界は人々が活き…続きを読む

データ・クリスタル。この作品に登場する三次元（と私が妄想している）記録媒体の名前です。そして、この作品自体が超高効率に圧縮された三次元データの塊のよう。 第一レイヤーには、極限ま…続きを読む

～以下初見時の感想～ 唐突に始まる多元宇宙論！　SF！？　いや違う！　オカルト！？　それも違う！？　科学解説！？　それも違うだと！？　未確認飛行物体！？　やっぱりSF！？　ドラゴ…続きを読む

この作品は大変なものを盗んでいきました。それは私の時間です。 最初の最初から、作者の掌で転がされて、あれよあれよと読み進めてしまう。 おまけにそれが心地よいなんて！ 主役を張れる…続きを読む

第一話を読むと、タイトルどおりに青と白の世界が目の前に広がるような錯覚を覚える筆力と、生き生きとした等身大の登場人物たちに驚かされます。 どこまでも美しい言葉が綾なすのは、本来な…続きを読む

やる夫スレ時代からのファンです。小説になって深みをました描写が良いです。

過去作からのファンですが、各登場人物の小粋な掛け合いがとても良いです。ハードな世界をたくましく生き抜く彼等の今後を楽しみにしています。

砂塵を突き破りながら駆け抜ける主人公機が目に浮かぶ描写が見事！　重装甲で迫りくる攻撃をあざ笑い、熱核ジェットの爆走でひき潰す、その名の通り地獄の業火のような主人公機が熱い。 搭乗…続きを読む