静かな滅びの中で紡がれる絆の美しさ

舞台は徐々に崩壊する世界。

思わぬ形で王としての重責を背負わされる主人公の少年リゼル。
彼が出会ったのは片翼のみ使いクライノート。
拙い交流から始まる絆が育まれる影で、静かに忍び寄る終焉。

二人の絆と、滅びの侘しさ。
それぞれが詩的に描かれたあとの昏い結末は、鬱とも捉えられるし、僅かな救いとも捉えられる。

静かな終末の美しさを堪能したいならば、おすすめです。

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