概要
極北の地にて、学生の青春は雪に埋もれ凍り付く。
極北の地に国土を構える北欧の小国、スコルト王国は隣国のレツィア共和国の侵攻を受ける。
学校の国防実習で国境付近の訓練施設を訪れていたユーリ・ヘルレヴィと五人の学生たちは、学生兵士―――学兵として戦時任官し、訓練施設の予備役兵たちとともにこの極寒の戦場を体験する……。
一方のレツィア共和国陸軍、第十七任務部隊のローライト・マクドゥーガルは、敵の迂回進撃を阻むため戦術的にも戦略的にも価値のない国境付近、イナリ湖北岸へと戦車六両、随伴歩兵五十六名を引き連れて進撃を始めていた。背後には宗主国のロシア人部隊が睨みを利かせ、ロシア人ではないマクドゥーガルたち第十七任務部隊と、ノルウェー国境に目を光らせていた……。
学校の国防実習で国境付近の訓練施設を訪れていたユーリ・ヘルレヴィと五人の学生たちは、学生兵士―――学兵として戦時任官し、訓練施設の予備役兵たちとともにこの極寒の戦場を体験する……。
一方のレツィア共和国陸軍、第十七任務部隊のローライト・マクドゥーガルは、敵の迂回進撃を阻むため戦術的にも戦略的にも価値のない国境付近、イナリ湖北岸へと戦車六両、随伴歩兵五十六名を引き連れて進撃を始めていた。背後には宗主国のロシア人部隊が睨みを利かせ、ロシア人ではないマクドゥーガルたち第十七任務部隊と、ノルウェー国境に目を光らせていた……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!死ぬこと。生きること――冷たい戦争を戦う人たちの心は、冷たくなかった
これまで多くの「戦争、死、生、平和」が出てくる作品を読んできました。
・人が死ぬこと
・遺された者が生きること
これらを克明に、これ程までに感情を揺さぶる表現で綴られた作品は初めて読みました。
人の死は《終わり》であるけれど、遺された者にとっては
想い出や記憶、これらを背負って折り合いを付けながら
「どう生きていくのか」を決めなくてはいけない。
人の死は、ある意味での《始まり》なのではないか――
心のどこかでそう感じる作品でした。
冷酷な現実を前に、読むのが辛くなるかも知れません。
それでも最期は尊く、暖かいものがきっと心に残ります。