河原に待っている男が一人。そこへ迷い込んだ女が一人。彼が淡々と語るは重い半生。得られるはずのものを得られなかった彼が抱える歪み。それを淡々と、しかして魔力を籠めて書き上げる語り口は見事。徐々に語られるは狂った提案。その中には、歪んだ性(せい)と悲しき性(さが)。インモラルの興奮と寂しさと切なさが同居する一作。苦手な方もいらっしゃるかも知れませんが、それでも私は引き寄せされる一作でした。
性癖力が強いものを、怒涛の文章力で滑らかに読ませてくれる… これは""強い"" です…!!心の中で丹念に発酵させてきたものを、他人に伝わりやすい形へと巧みに翻訳して描き起した感じ…? 最高でした!!多分R17位です
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