電撃最終候補は伊達じゃない! キャラ&描写&舞台の全てが秀逸!

素晴らしい創造は、素晴らしい想像力から生まれます。そして、作者の想像力は段違い!

作り上げられた、我々と似ているようで異なる世界。歴史に造詣の深い作者が作り上げた世界は人々が活きる生臭さが漂い、それにふさわしい術数権謀が渦巻いています。そして、子供の頃に図書館で見た古典のロマンをすべて注ぎ込んだような、ワクワクが止まらない架空技術。これだけでも素晴らしいですが、本作の魅力はまだこれから。

ふとした事件から術数権謀の渦中に巻き込まれた主人公:カネトリとヒロイン:リジルを始めとしたキャラクターたちは、どいつもこいつも癖が強く、そして憎めない。

様々な登場人物たちが背負う相いれない各々の歴史をぶつけ合いながら展開するドラマに大満足。最後には、カネトリとリジルのコンビに尊さを感じること間違いなし。

まだまだ、底の見えない世界観に期待が止まらない。そんな作品です。

※Part1読了時点でのレビューです

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