まさに大地に足の着いた農業小説

棚田が並ぶのどかな田舎。そんな穏やかなスローライフの現実は甘くなかった。

風景撮影が好きな主人公がひょんな事から魅了された、日本の伝統である米作り。保管温度に使う水までこだわった、宝石のような極上の米。それを掻き込む描写に主人公ともども魅了され、さぁ始めるぞ!と飛び込んだ農業の世界は…、果たして甘くなかった。

作者ご自身が農業体験者と言う事で、エピソードのどれもこれもが非常にリアル。浮ついた憧れを吹き飛ばす一方でじっくりと農業の魅力が学べる、地に足の着いた農業小説です。

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