概要
争いが起き、最後には一人の人間の男が勝利を収め、人間界の村には平和が訪れた。
『鬼』と『人』が完全に別れてから、これは千年後に始まる物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!桃太郎は正義か。
魔界と人間界の行き来は長く封印されてきました。
千年振りに鬼の精鋭部隊が人間界へ進軍してくるところから、物語は始まります。
そこは遠い過去に「桃太郎」とその家来に、多くの鬼が殺戮された忌まわしい伝説の残る鬼ヶ島でした。
若い鬼たちは、誰も見たことの無い「人間」に怯えつつも、勇気を奮って任務を果たそうとします。
近未来SFテイストのダークファンタジーですが、戦場の青春を描いた映画を観ているようでした。
任務にいそしむ若き兵士の鬼たちの姿が、ごく普通の若者の青春群像としてユーモラスに描かれますが、得体の知れない敵と遭遇する緊迫感溢れるシーンの恐怖感とのギャップに飲まれます。
登場キャラク…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「未知なる人間界」を彷徨う鬼たちの探検。緊張感溢れるSFファンタジー
最新話(23話)まで拝読しました。
現代ファンタジージャンルということになっていますが、物語全体に漂うノリは異世界探索系SF?のようなテイストがある作品ですね。
古い「桃太郎」の御伽噺によって語られてきた伝承を手掛かりにし、それまで魔界に生息していた鬼たちが、異界にあたる1000年後の日本(!)へ乗り込むことになります。
さて、しかしたどり着いた先で彼らが見たものは……
というのが大まかなストーリー。
未知の未来世界の謎を徐々に解明していく感覚には、探検小説的な面白さがギュッと詰まっています。
淡々としたキャラクター(鬼)たちのやり取りも、むしろ緊張感があって良好ですね。 - ★★★ Excellent!!!誰もが知っている日本のあの逸話が……
なんの逸話かはタイトルでお分かりかと思います。
発想に脱帽! そして反対側から未来を見るとの多角的視点で綴られると、「ああ、そうだったのか!」との知識欲まで満たされてしまうという……。
また画策する鬼たちがやたらにクールで格好良く見えるは、筆力でしょうか。うん、鬼さんたちもこんなに頑張ってるんだ! というような。
悪役のはずの鬼を見守る日が来るなんて思いもしなかった。
新たな極地を拓くと思います。
こういう発想の物語こそ、現代には必要な愕きなのではないでしょうか?と思ったので、早々にご紹介レビューさせていただきました。
是非めくってみてください。知っている逸話だからこそ、新鮮味が感じら…続きを読む