概要
夢に含ませた毒は、ときに薬にもなりえ、ときに死さえもいざなう。
いつ訪れるとも知れないその日のために、わたしは庭園の花のように育てられた。
大きな不満もなく、退屈など感じる暇もなくて。
疑問すら抱かなかった。
たとえ平穏な日々が終わりを告げたとしても、それがわたしの運命だと受け入れていたから。
その、はずだったのに。
運命に従い向かったさきで、わたしは身を裂くような決断を迫られる。
心に芽生えたこの想いもそう。
彼との出逢いが、わたしを取り巻く世界のすべてを変えた。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?