概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異世界ものは苦手。そういう人こそ読んでみてほしい、極上ファンタジー。
異世界系というと昨今のブームのせいで浮ついたジャンルと誤解されがちですが、実は古くから存在する伝統的なものであったりします。
今作は異世界に召喚された地球人が経済政策などで作品の舞台となる魔物の国に多大な影響を与えていく、という内政チート系の作品を土台にしているものの、語り部が現地の青年であることも含め、往年の(つまり流行りの源流たる)異世界ファンタジーの色合いが濃いように思います。
内容としては非常にストイックで、この手の題材を扱っていると堅苦しさを感じそうなものの、専門知識などが驚くほど簡潔かつわかりやすく説明されるため、金融や経済に詳しくなくとも、読んでいてストレスを覚えることは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!できることを、できるようにやる。そんなキャラクターたちのお話。
『こちら魔物の国、中央銀行総裁室でございます。』を知ったきっかけは、twitterのフォロワーさんからの宣伝でした。煽り文にある「内政チート」の文字列と、内容紹介にある文言を見比べて、果たしてチートになるやならざるや……と思ったのが、読もうとしたきっかけでした。
これからこの物語を読もうとする皆さんは、内政ものという漠然としたくくりの中、主人公の三人――。魔術師のエル。最高指導者の女吸血鬼魔王さま。そして私たちが住むこの世界から経済を学んだ転移者、クリオ。彼らがさまざまな状況のなかでどんな反応を見せてくれるのかを楽しみにすることでしょう。
僕は自分でも冒険小説などを書いていますが、…続きを読む