異世界3分間SAVING～世界を救うための制限時間は3分です～

こんな手法の異世界冒険譚があっただろうか――いや、無い。

斬新な切り口に唖然とするばかり。次はどうなるかと手に汗握り、最後まで読ませてもらいました。

制限時間つきの、しかも３分という短時間のミッション。時間を過ぎれば現実の世界には戻れない。
もう、これだけで面白い！
わくわくしながらページをめくれば、最後にどんでん返しが！？
最高です！

２００００文字の中でこれだけ濃い物語が描けるのかと感嘆ものです。是非、皆さんも３分間の世界を救う旅出掛けましょう！

題名どおりの設定がもたらすケイパー・ムービーのようなサスペンス、二転三転する事件の真相……　サクサク読める短篇の分量に、異世界転生ストーリーのおもしろさがギュッと凝縮されています。

　――世界を救うために必要な時間は、たったの三分です。

　ちょっと間の抜けたヒロインから、そんな難題を告げられるところからスタートする本作。
　三分というとカップラーメンが出来上がるのと同じくらいの時間ですから、普通に考えたら無理に決まっています。
　とはいえそのタイムリミットは『異世界に滞在しているとき』しかカウントされないため、主人公は時間を自由に使える現実世界と、スピーディに行動しなくてはならない異世界を行き来しながら、どうにか難題を達成していきます。
　その展開はさながらゲームのタイムアタックめいていて、適度に緊張感があり、なおかつ効率よく冒険が進むので、お話のテンポがとてもいいで…続きを読む