タクラマカン砂漠

ファンタジー小説に必要なものが不足なく全部詰まった作品。 尖った部分はないが、逆にそれこそが毎日の更新分を読む上で良い塩梅に世界観に浸るうえでの利点になっている。 主人公の冒険活劇…続きを読む

話数も多いので丁度良い時間つぶしになるかと思って読みだしたら、途中からの感触が重く途中で休憩が必要になるほどだった。 個人的には時間をおいてから改めて読み直したいと思える作品だった…続きを読む

この作品を読んでいると主人公について種族としての蛇というよりも、知恵の実を食べるように唆す方の象徴としてのヘビを思い浮かべる。 目的のために手段を選ばないし周りからは嫌われるし、で…続きを読む

昨今流行っている様式美としての理不尽な追放ではなく「まぁ、左遷されてもしゃーないよね」的な追放だし、その後の展開も「あー、スローライフしたかったんだけどなー」的な様式美ではなく本当…続きを読む

一言で表現するなら込められている熱量がもの凄い。 作品を構成する要素を個別に挙げると目新しいモノはないけれど、「戦国＋SF」というよりも「戦国×SF」なっており、戦国時代が史実通り…続きを読む

主人公の報復行為についての周囲の反応が概ね「やべぇよコイツ」なので、報復行為の度合いについてはかなり過激な部類にはいるが、読んでいてもやりすぎている部分への不快感自体はそれほどなか…続きを読む

序盤を例えるなら、テレビの料理番組でハンバーグの調理をするのかと見ていたら牛から挽肉を製造する工程から見せられたレベルのえぐさがあった。 その後にちゃんとハンバーグの調理に入ったと…続きを読む

端的に言うと作者の話作りのバランス感覚が良いように感じる。 話の方向がコメディやシリアス方向に傾くときも行き過ぎて重くなることがない。 登場人物の人間関係においても崩れると思いきや…続きを読む

モブに主人公の座を明け渡す主人公、そして崩壊する人間社会。 バッドエンド後の世界で義務ではなく義務感で旅立つその先に待ち受ける展開も乾燥していそう。 このカラカラした感じ、正直好き…続きを読む

シリーズを通して一つの作品に色々な要素や対比を盛り込むだけ盛り込んだような作品。 一つのイベントにおいても主人公とそれを取り巻く諸々というよりも、ヒロイン勢、ヒドイン勢、一般的な生…続きを読む

端的に言うと男くさい。 読んでいくと男の世界に入り込んでしまう。 登場人物が結構な割合で変態性を表していくが不思議と不快感なく受け入れてしまう。 変態性としての変態というよりは、…続きを読む

個人の感想として主人公に共感できない。 子供が玩具を振り回して癇癪起こしてるようにしか見えない。 ただ、社会性を学ばずに育った少年が人里におりて己の意のままに生きようとする点にお…続きを読む

章ごとに冒険者稼業だったりシティーアドベンチャーだったりダンジョン探索だったりとテーマが分けられている作品。 章ごとに情景が変わって見えるあたりに巧さを感じる。 人によっては章によ…続きを読む

とことんまで「ざまぁ」にこだわったような作品。 野菜マシマシと言わんばかりに「ざまぁ」が盛られている。 脂マシマシと言わんばかりに「ざまぁ」するときの容赦がない。 にんにくマシマシ…続きを読む

読む人によって 何かはファンタジー物かもしれないし 何かはサスペンスドラマかもしれないし 何かは人狼ゲームのようなものかもしれない。 物語開始時点で頭のネジが外れていてブレない主…続きを読む

サクサクした生地の触感の後にリンゴの酸味を期待していたら肉汁が襲い掛かってきた。
違和感を抱えながらも食べ進めていくとこれはこれで旨いと納得させられてしまった。

濃縮された覚悟や情念が良く表現されていて「一人の人間がここまで醜くも力強く立てるのか」と思わされる。 軽い気持ちで読もうとすると胃もたれするし、なろう基準で比べると読んだ後の清涼感…続きを読む

スペースオペラ風のなろう系として設定周りが丁寧に作られている感じがする。 なろう系としては主人公の豊富な知識について「たまたま知っていた・得意だった」というよりも技術的に習得を容易…続きを読む

題記は皮肉や遠回しな嫌味ではなく、なろう系を読みすぎると忘れがちになる普通の基準を思い出させてくれるという意味であると伝えたい。 昨今のなろう系は「中世ヨーロッパをイメージしてほ…続きを読む

111話まで読んでの感想。 タイトルの重要性について考えさせられる作品。 タイトルを見て物語の傾向を頭に入れてから読み進めていくと話の内容以上にタイトルへの解釈に対して考える楽しみ…続きを読む

なろうで作品が書かれる際、読んだ時の舌触りを刺激するために「ざまぁ」「チート」「無双」「周りからの優しさ」のエッセンスを抽出して濃縮している作品が多い中、逆に抽出された後に残ったも…続きを読む

タイトルから軽い感じで読める作品なのかと思ったら良い意味で期待を裏切られた。 現代知識の転生先への落とし込み方にも作品なりのこだわりが感じられるし、思想の齟齬のすり合わせについても…続きを読む

スタート時点でのボーナスアイテム以外は普通、むしろ農民としての普通なので冒険活劇というよりは如何に生き抜くかに焦点を当てた作品。 ゲーム世界での一般人の人生をリアルに描こうとしてい…続きを読む

※7章までの感想。 まるで暗い洞窟をランタンだけで進むような緊張感を味わえる作品。 ダンジョンとはなんなのか、モンスターとはなんなのか、魔法とはなんなのか等、人類が未知に対して手探…続きを読む

話数の多い長大なストーリーというよりもサザエさん感覚で読むとしっくりくる作品。 何かを作って主人公がトホホと心情を吐露する度、数十年経過しても悪戯をするたびに父親に雷を落とされるカ…続きを読む

65話まで読んでの感想。 どんなに才能があっても経験がない以上、最初の内は失敗をしては修正していくPDCAサイクルを回していくもの。 主人公がこっそりとフォローをしていくことで失敗…続きを読む

チート無双ご都合主義で脳内が脂ぎった状態の時にこの作品に出会って癒された。 ステーキを食べた後に飲むウーロン茶のような清涼感をもたらしてくれた。 不自然のない最下層からの出発、気を…続きを読む

些細なボタンの掛け違いや両者の過大評価がもとですれ違うさまがもどかしくさせてくれる。
最終局面でようやく真相にたどり着いてしまった主人公の懊悩もよく表現されていたと思う。

主人公が男前・・・貞操観念逆転世界でだけど。 登場人物の人生観が意外に硬派・・・貞操観念逆転世界でだけど。 出だしが下世話から始まってそういう話なのかと思ったら、物語自体はどっし…続きを読む

第四の壁が薄くなることの作品への影響について考えさせてくれる作品。 作品の次元の壁が薄いので、登場人物よりも作者に共感できるかで好みがわかれるかもしれない。 創作をしている作者、読…続きを読む

主人公以外の生活魔法を使いだした人達にもスポットが当たることが多く、場合によっては本筋より楽しみにしているかもしれない。 自分の主観でしかないのだけれど、サイドストーリー読んでいる…続きを読む

2章29話まで読んでの感想更新 話を読み進めて主人公が理不尽な出来事に巻き込まれるたびに世の中を一番よくわかってたのが村人だったんだと実感する。 村人の唯一の誤算は職業判定で呼んだ…続きを読む

物語の軸が「ハイファンタジー」「ローファンタジー」の2面進行だけでなくそれらの世界がクロスしていくことへのテーマも加味すると実質的には3作品分の重みがある作品。 そんな3面同時攻略…続きを読む

「俺は目立ちたくないんだ！」系の方針なのに目立つ行動ばかりする迂闊な主人公に遺憾の意を伝えたい読者達の願いが集まってできたかのような作品と最初は思っていたけど自分の勘違いだった。 …続きを読む

流行の題材に一捻り二捻りと甘味成分多めの独自色を盛りまくるパフェのような作品を量産する作者さんが多い中、キレイにまとまった作品だと思う。 読んでいてストレスもなく、やまもない。 か…続きを読む

読んでいる途中で「させてください」が「さしてください」になっていたりと「せ」が高確率で「し」になっていた。 気が付けば意識の半分くらいを「せ」を探すことに費やしていた。 ショートス…続きを読む

「タイトルで作品が完結している」作品が多い昨今、その多くが喉越しで楽しむ物が主流だった。 この作品も同様かと思い読んでみれば、タイトルや出だしはテンプレと油断させておいて、その実と…続きを読む

初めて読む作品の筈なのに懐かしい感じがした。 80話辺りで懐かしさの正体がわかった。 それはア〇ギの解説回を見ているときの気分だった。 読んでいて地の文の語りに共感できれば作品に没…続きを読む

67話まで読了時点での感想。 まず、会話以外の文章の書き方が「ですます調」なあたりで誰かへの語りなのか主人公の心の声なのかの物語の視点を考えさせられる。 「ですます調」なので全て…続きを読む

・異世界転生者には【チート】【ハーレム】【ご都合主義】が能力として備えられているが、能力の成立は世界の法則の上での出来事である。 ・【チート】等の能力が実現されると法則に従って相応…続きを読む

「ざまぁ」のタグがついている中で主人公が現実的だったらという話。 自分が主人公の立場だったらと思うとしっくりくる。 その辺りを丁寧に表現しようとしている作品なので今後の展開にも期待…続きを読む

異世界転移が切り口になっているけれど、神話を現代風にしたらこの作品のようになるのかもしれない。 各神陣営の事情や人間界への関わり方など「実際の神話も内情はこうなのかも」と想像をさせ…続きを読む

1週目の人生でどんなに虐げられても 人間は信用できないと決意しても クールぶっていても 心の中で無理やり理由をつけて他人との関りを許容する主人公。 絶望を経験しても喉元過ぎれば他…続きを読む

埼玉県民は遊びに出かけるときに東京が候補に挙がることが多い。 けれど気軽に行くこともできないから、東京に遊びに行ったときに満喫できるように東京の各種スポットへの情報収集を執拗に行う…続きを読む

昨今のある程度話数が進んだらエタる作品が多い中、話にピリオドをうてることに作品への誠意を感じる。 世界は広いけど謎を解き明かす必要もないし、伏線なんて回収する必要もない。 ある程度…続きを読む

3章60読了した時点の感想 女神に騙されて帰ることができなくなって 実は転移先の他人と精神混ぜられてて 自分の考えが自分のものなのか分からなくて 情緒不安定になって家出して 主…続きを読む

この作品は「ざまぁ」と「ギャグ」のバランスが大事だと教えてくれた。 そして「ざまぁ」とは何なのか読む側に考えさせてもくれた。 作者のこの作品におけるチャレンジング精神を評価したい…続きを読む

知らない世界を手探りで進んでいる感じが伝わってきて好感触。
最近の俺Tueeに慣れた時に読むと新鮮に感じる。

３００話近い大作なのに話に中だるみが無く最後まで一気に読めた。
タイトルで話が終わってる作品が多い中、良い意味で期待を裏切ってくれたことに感謝。

レビューを見て、あの作品の世界観の影響を受けているのかと先入観を持って読んでいたけど、登場人物の描写がシッカリとしていて時間を忘れて読んでしまった。 雨竜くんには幸せになってほしい…続きを読む