迷宮クソたわけ

作者 イワトオ

15,947

5,618人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

九州の離島の本屋さんで、地元関連書籍コーナーに置いてあったので買ってみました。
そこから、GWにカクヨム最新話まで一気読みするほど引き込まれました。

とある登場人物(?)の使う特徴的な言葉は、ググッても出てこないほどのものであり、数十年後には、貴重な資料になっているかもしれません(笑)

★★★ Excellent!!!

シリアスでダークな、ストーリー冒険譚。コメディもちゃんとあります。奴隷身分の主人公が活計を立てるために迷宮に潜ります。

主人公の境遇や彼をとりまく環境が厳しいのに、笑いが生まれる描写がとても良い。

導入が素晴らしいので、『ウィザードリィ』に親しみがあってもなくても第1話を読めば続きが気になるはずです。

**追記**
『ウィザードリィ 』を知っていた方がより楽しめるのは否めません。知らない方は気になる範囲で調べながら読むのはいかがでしょうか?ウィザードリィ・パロディは他の作品でも見かけますので、知っておいて損はないと思います。

★★★ Excellent!!!

ただひたすら面白い。
特に俺つえーものやテンプレに飽きた人に読んでほしい。
コツコツと成長しつつ、登場人物が各々の思考で行動するため、どうなるかマジで先が読めない。
主人公も考えているようで、割と行き当たりばったりのところがあり、それもまた先が読めなくて本当に面白い。

★★ Very Good!!

奴隷となった主人公が様々な「不条理」に遭いながらも、生き残るために足掻いていく物語です。
基本的にはWizardryな迷宮での話なのですが、「奴隷」や「冒険者」という立場に降りかかる理不尽な展開が、この物語の面白さに繋がります。
話が進むにつれて主人公も成長していきますが、基本的には俺TUEEEという展開にはなりません。主人公より強い者は、いくらでもいるのです。
『迷宮クソたわけ』という、センスの塊のようなタイトルとなっておりますが、本当にクソと思うのは「迷宮」でも、そこに巣食う「怪物」でもなく、それらを利用する「人間」であるということが嫌というほど思い知らされます。

★★★ Excellent!!!

主人公を舐めに舐めくさったヤツらが、こっちが下手に出ているのにも関わらず、十倍か百倍ぐらい理不尽な要求をしてきて溜めに溜めたものが爆発した感じ。
この話はめっちゃ気持ちいい展開だった。スカッとした! こういうのを待ってたんだよ!
みんなこういうとびきり刺激的で、且つ恐ろしく冷徹な戦争を待ち望んでいたと思う。
もう一線を越えてしまったからあとは勝利か惨めな死しかない。
戦争を! 一心不乱の嵐のような、糞のような大戦争を!
さあ! クリーク! クリークッ!

★★★ Excellent!!!

まず世界観、キャラクター、とても面白い作品だと思います。
それは絶対的だと思いますが、作品の引き伸ばしだったり主人公が安っぽいい俺teeeになったり緋アリでよくいる1巻限定ヒロインみたいなキャラもどうかなーと感じました。
後、個人的に1番好きだったキャラがあっさり死んだのは、少し寂しかったしそういう倫理観も作品の魅力の1つだと思います。

★★★ Excellent!!!

チート無双ご都合主義で脳内が脂ぎった状態の時にこの作品に出会って癒された。
ステーキを食べた後に飲むウーロン茶のような清涼感をもたらしてくれた。
不自然のない最下層からの出発、気を抜けば即死、運が悪くても即死、運が良くないと即死、断れない状態で難易度HELLのダンジョンアタックに連れまわされ、強化イベントもデメリット付き。
そんな中で主人公が生き足掻く様は泥臭く人間臭い。

★★★ Excellent!!!

インパクトに頼った作品は、一度読めば読み直す気が起きないこともザラですが、この作品は違います。
奇抜なタイトル、死と隣り合わせの理不尽が渦巻き暴力が支配する世界観、食わせもの揃いの登場人物、血と汗と汚物に塗れた道行きと、強烈なインパクトのある内容でありながら、文章力、構成力、ユーモアセンスが伴った確かな芯があり、忘れた頃に読み返せば、その度に楽しませてくれる力があります。

商業書籍があれば当然、お金を払って手に入れ愛蔵すべき良作であることは確かなのですが、何をトチ狂ったかと思うような超ライトなコンセプトでの出版と相なってしまい、しばらく経っても続巻がないようで絶望的としか思えず、購入を強くお薦めできないのが非常に残念です。
角川さんには、是非この良作をまともな形でリブートして欲しい。
読み終えた後に本棚の並びを眺めながら次の発売を心待ちにする、そんな日々を夢見ています。

角川さんでリブートできないなら、もうはっきり言ってキンドルでもブックウォーカーでも個人出版してくれれば買いたい。
それぐらい評価する作品です。

★★★ Excellent!!!

ストレスフリーではない。
ノー天気なよく見るようなサムいノリの転生者はいないし、チートはないし、味方はポンポン死ぬし
「迷宮クソたわけ」ってタイトルがぴったり。偽りなし。褒めてます。
しょーもないテンプレの異世界転生モノに飽きた人にオススメしたい。

★★★ Excellent!!!

迷宮だけの話かと思えば、話が大陸中に広がっていて面白かった!最初のレベル1の頃とベテランになったアを比べると感慨深い。それでも、いつ死ぬかわからない感じが伝わり良かった。ゲームもこのくらいのレベル帯が一番おもしろいよね!制限が開放されて移動したり育てたり出来るこのあたりが一番好きだね。成り果ててしまうとエンディングのあとの世界という感じで寂しくなるし。好きなジョブは戦士です。

★★ Very Good!!

ファンタジー系の学園ラブコメであれ俺tueeeであれ、迷宮や身分制度といった要素は色々な作品で扱われています。
力を持たぬ弱い立場から見た時のそれらは、当たり前のように無慈悲で恐ろしいものですが、その辺りのダークな空気感というのは、展開だけでなくキャラクターの倫理観とか、空想上だけど血の通った道理や設定がないと決して生み出せないものです。この作品は、その全てが非常に高いレベルにあります。
いつ誰が死んでもおかしくありません。種族や身分に対する悪感情も安易なものではなく、歴史から来た文脈を感じます。主人公は強者から一目置かれる事がありますが、そこにあまり説得力を感じないので、逆にリアルです。
常に描かれる理不尽や、モヤモヤした閉塞感が解消される事はありません。主人公は迷宮と戦いの中で成長していきますが、あくまで地続きの毎日なので、刺激的な出来事が起きても、主人公の人生が物語のように好転することはありません。迷宮を取り巻く様々な人間関係を描いた、群像劇のようなファンタジー小説です。

間違いなく高いレベルにあるし、非常に素敵な作品ですが、ただ一つ、オタクチックなハーレム要素が、作品の筋をぶらしている気がします。逆にそれがいいのかもしれませんが……。

★★★ Excellent!!!

 主人公は生き残り、上位の力を得るまで強くなるが、決して世界最強ではない。より強い奴が、まだ数人います。戦う時の条件によっては負ける危険性のある相手も何人かいて、油断できません。このあたりの匙加減が絶妙です。

 話数が多いので、休日に一気読みしたら、作品世界にどっぷり浸かって没入感が得られます。私は子供の頃からそういう読書の仕方が好きでした。「続きが気になる」と思わせてくれる物語をこれだけ長く提供して頂いて、頭が下がる思いです。

★★ Very Good!!

俺Tueee!が好きな方、推奨しません。
主人公は立場、力がなく常に妥協せざる負えない状況が続きます。
あれ?そんな現実的な話が面白いの?
思うやもしませんが、非常に面白いです。この「妥協した選択」が次へのストーリーの伏線になっていき、飽きさせない内容に昇華させていくことができる作者様に脱帽です。
「妥協した選択」により奴隷である主人公に関わる多種多様かつ濃厚なキャラ達による群像劇をお楽しみ下さい。

★★★ Excellent!!!

第1巻購入済みです。
第2巻が待ち遠しく、検索してここにたどり着きました。
3日かけて読み切ったけど、これだけ書き溜まっているのなら次の巻の発売日は決まっているのでしょうか? 売り物にするためには手直しも必要なんでしょうけれど。
ここ読んじゃったけど、新刊発売されたら購入しますよ。コレクターでもあるのでお気に入りの本は手元に持っていたいですし、まあ歳のせいで続きが出るたびに前の巻から読み直さないといけないので。
応援コメントの筈がレビュー投稿になっててクソたわけと思わなくはないですが、まあ本編ほどじゃないので。。。
レビューですが、自分は読んで面白かったとしか言いません。読む人によって思うことはみんな違うんだから文才のない自分には気の利いたことは書けません。読んでみろとしか。
クソたわけな世界の物語なんだけど、現実も人によっては変わらないのかなとは思わなくもないかな。現実の場合はおとなしくしてれば大方やり過ごせる分だけマシなのかな? いや違うか、おとなしくしてても巻き込まれることは多々あるし。人生なんてクソたわけと考えてしまう人生を送ってしまったことがクソたわけか。。。
作品を読みたいから作者を応援しますが、作者本人に会ったこともなければ話したこともないので本人を支持することはしません。ごめんね。そのかわり個人を非難することも決してしません。それが自分のルールなので。

★★★ Excellent!!!

一話から丸一日かけて432話まで読みました

吹けば飛ぶような小物だった主人公が、毎回毎回死ぬ思いをしながら迷宮に潜り、力を得て、やがて町を、国を左右する重要人物に成り上がってしまう。
その過程は成功ばかりでなく、失敗で得難い友を失うこともしばしばあり。いくら力をつけても全能には程遠く、心も人間の範疇からは出られない。それでも必死にあがく姿は美しい。

★★★ Excellent!!!

序盤からの楽しみは、とにかくWiz的な設定をラノベに落とし込むのが本当に本当にうまいというところ。凄まじい説得力があるので読みながらも「この設定はあの部分を踏襲しているのか」とニヤニヤさせられる事必至。
すっかり世界観に引き込まれた後は、気がつけば、ただそこにある、“迷宮”というどうしようもなく壮大で悲惨な機関をとりまく冒険者たちの物語に夢中になっている。
あの日遊んだあんなキャラにも、こんなキャラにもきっと物語があった。
そしてそれはここにある。たとえばこれは一人の魔法使いの物語である。

★★★ Excellent!!!

ウィザードリィライクな世界観で、実際のゲームシステムを理解しやすく解説されている。
序盤から中盤にかけて、本当にたまたま運が良かっただけで九死に一生を得続けて生き残り、生き残りさえすれば経験となり地味に強くなるという、本当にウィザードリィらしい展開に引き込まれました。

これからの展開も楽しみにしています。