迷宮クソたわけ

作者 イワトオ

2,171

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★★★ Excellent!!!

ファンタジーとは、現実を忘れさせるものではありません。ファンタジーとは現実そのものです。現実を、別の形に移した置き換えたものです。
だからこそ、その世界観や作者の目線は、書かれた時代を否応無く反映してしまう。
2018年に生まれたこの作品には、作者の時代に対する厳しい眼差しがあるのではないか、と思う。もっといえば、彼の人生観のようなものも感じる。
多くの人が支持した、求めたということは、この作品は、現代そのものなんじゃないだろうか。

子供の頃に熱中したゲームのような、というだけではないなにかがある。
別の角度からいえば、あのとき熱中したゲームのような世界に僕たちはいるのかもしれない。
だったら僕らはどうやって生き延びてやろうか? ヒントはこの小説にあるかもしれない。

ファンタジーを敬遠している人も楽しめる、丁寧な文章です。イメージがすっと頭に入ってきます。むしろ現代を舞台にした作品を主に書いている人こそ読むべきかも。

イワトオさん、僕はあなたの小説が大好きです。

★★ Very Good!!

鳥の丸焼き。
豚の丸焼き。
オークの丸焼き。
リザードマンの丸焼き。
色々とあるが主人公の丸焼きという、なかなか斬新な切り口をもってくる話はそうそうない。
これはそんなコミカルでギャグ満載なお話。






ではなく、
さっきまで話してた仲間がアッサリと死んでしまう。そんな生と死の狭間のギリギリを進んでいくハードなお話。
主人公の丸焼きはあるよ。

★★★ Excellent!!!

面白い。
最初のlv1メンバーの地道なダンジョン浅瀬潜りにはかつて自分がやったダンジョンRPGのレベル上げの光景が目に浮かび、情景がありありと思い起こせます。

明らかに実力に見合っていないクエスト、文字通り死にかけながら思考錯誤して、ときどき仲間も死んで。メンバーチェンジしながらも何とかこなす。

淡々と進む傍ら、それでも確かに育まれる仲間同士の信頼感。

どこから見てもモブな主人公ですが、自分の理想を引き寄せる為に手段を選ばないところは非凡で格好いい。成長はゆっくりですが、確実に強くなっているのでどこまで行けるか楽しみです。

目指せ借金返済!

★★★ Excellent!!!

流れ作業で育成され、六人まとめて迷宮に放り込む新人冒険者の生還は、いくら考えても、注意しても、最後の最後は運任せ。
死者蘇生が可能な世界でも、新人の稼ぎと蘇生費用の差は、死を「不可逆」と呼ぶのに余りある。新人でも一度の探索で数百ゴールドは軽く稼げる上に、たった250ゴールドで蘇生できるゲームとは訳が違うのだ。
誰にでもできる仕事で、それなりの報酬が得られるのなら、命を懸けるのも妥当なのだろう。

迷宮内外の思惑、都市の市民や迷宮の住民、物語上ではモブやモンスターでしかないそれぞれが、何を考え、どうして現状に至ったのかが綴られるのも面白い。
命が軽い頽廃的な都市で、環境を諦めつつも、命までは諦めない主人公が、「御都合主義」より「悪運」で生き残り続ける、良作ダークファンタジー。

★★ Very Good!!

夢なんかない、希望なんて語らない、魔法は大して役に立たない、あるのはひたすら意思と覚悟。

奴隷の身分で、小金を稼ぐために魔法を覚えさせられ、わりと人が死ぬ職場(迷宮)と家(物置小屋)を往復する主人公、その名はア。

ひたすら生き延びるために知恵を振るい、時には嘘や芝居を交える中で静かに積み上げられていく仲間との友情。

言わなきゃいけないことをちゃんと言う度胸。

さっぱり強くない魔法使いが今日も泥臭く生き延びる迷宮青春譚。

あらたなヒーロー像がここにある。

☆★☆★☆★☆★☆★
第80話「所有権」まで読了。

私の評価ポリシーにつき、未完の作品は星二つが最高評価。

★★★ Excellent!!!

少しずつ出来る事が増えてはいるものの、弱い主人公が、客観的に物事を見る力/最善を考える力を生かしてどうにかこうにか生き残っていていくシビアで現実的な物語。
一話一話とても読み応えがあります。
いつも更新が楽しみです。
単純なスポ根でも能力チートでもない、主人公の生活の物語。

★★★ Excellent!!!

名無しに等しい主人公、彼を取り巻く不運な境遇、そして今日も彼は迷宮に潜って雀の涙の奨金を稼ぐ。
徹底した現実主義と舞台背景がとても刺激的で瞬く間に虜となりました。異世界ならばチートだの魔法だのというものに希望や憧れを抱くものですが、今作ではそんなのに甘えてるんじゃねぇ!と言わんばかりに徹底排除されています。
代わりに人間模様や繋がりが豊富になっており、ハラハラドキドキだけでなく胸がときめく感情豊かな小説となっております。
異世界の現実を徹底的に追求したシビアなファンタジーを読みたい。そんな人は是非此方を御読み下さいませ。

★★★ Excellent!!!

迷宮! 魔物! 奴隷! 冒険! 金貨! 戦い! なんて親しんだ単語たち! あなたの想像した通りの世界がここにあります。つまり、「いしのなかに」とか、「おおっと!」とかですよ! 知らないとは言わせない。

しかし同時に、ここに書かれるのは「迷宮冒険モノ」では往々にして書かれない、辛く、苦しく、地味で単調な始まりの物語。僕らのよく知る【Lv.1】の物語です。――僕らの愛した、あのキャラクターたちの物語です。


スカッと大活躍、手軽に大儲け、そんなインスタントな冒険に飽きてきたあなた。アと一緒に、迷宮をそぞろ歩きませんか?

★★★ Excellent!!!

苦笑がにじみ出る、ドライな死生観。甘美な報酬と、紙一重の絶望。そして、迷宮という名の狂気の坩堝。

これは、まさしくあのウィザードリィだ。俺たちの人生を完膚なきまでに狂わせた、あの迷宮エンタメの血統だ。

どこか冷めた価値観の主人公(奴隷)と、肌を震わせる暗鬱さがちらちら見える作劇。これでいい。これでいいのだ。これ以上に望むものなどない。

圧倒的な規模を誇るなろうにのみならず、発展途上のカクヨムにも迷宮小説の精華あり。目の肥えた者ならぜひとも、読むべき一作であろう。

★★★ Excellent!!!

読み手には分かりやすいし、物語が進む時にはきっちりと疑問が解消された状態で臨める、読み進められる。そんな素敵な構成にはお見事作者様様様。

「ん?この表現は聞いた事がないな……」

「なるほど、こういった意味がある表現なのか!」

「お洒落な表現だなぁ……さて、続きは、と」

辞書を片手に読める小説って、ながーく楽しめる割にストーリーの作り込みが求められちゃうんですけど、
求められたものをしっかり備えた小説って感じでとっても素敵な物語でしたよ、これ。

書籍化しましたら買わせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

内容的には正統派なWIZダンジョン。それを事細かに丁寧に描ききっていて、気がつくと物語の中にのめり込んでしまいます。
人間は簡単に命を落とし、それすらも自然の事ように飲み込んでいく、本来のダンジョンというものの在り方。それを取り巻く環境や人々の描写も淡々と、肌身をもって書いていく姿は見事という他ありません。
今後とも更新を頑張って下さい!

★★★ Excellent!!!

『魔法使いは常にクールで~』
云々といった大魔導士がいたなァとか思い出したが、冷静な割には突拍子のない「ア」さん。
主人公ポジなのに他人を見つめるような彼の考え方はwizらしい操作感とでもいう愉悦さがあります。
その客観性は彼の奴隷という立場からなされている部分が、整合性を持たせている。つまりは作者がうまい。
今後の展開がオッサン世代には楽しみです。
オール27みたいなバグキャラだったり、ホイホイロストしそうなメンバーだったりも良い味出してますね。


★★★ Excellent!!!

でもそれだけじゃないんです。世界観はWIS風。この世界で生きる彼らはどこまでも現実的です。宝箱があれば危険を伴い、落とし穴があれば死体と出会い、いきなり首は飛ぶし、吐くし。

とにかくきったねぇです。
でも、そのきったねぇからこそキャラクター達は、個性があり、ちゃんと生きているんだなぁって分かります。
そりゃ吐くよねって思います。

物語は奴隷の立場にある主人公。逃げも隠れも許されない、そのせいか、どこかずれている印象の男の子です。奴隷という立場なせいで感覚がマヒしているのかなって思います。 でもその分冷静で、思わぬところでもて始めたり。私としては彼のご主人様のほうも微妙につぼです。

気持ち悪くて、現実的で、でも結構笑える物語。ご飯のときにはオススメしません…出来ません?
が、これから先がどうなるのって、ぐいぐい気になるお話です。

★★★ Excellent!!!

迷宮内最弱の敵であっても、一回戦ったらHPやMPが底を尽き、帰還しなければならない。
レベルが上がって多少無理がきくようになっても欲張ればあっさり死ぬ。

そんなRPG序盤の一番面白い(そう思ってるのは僕だけ?)所をやってるような気持ちに浸れる小説です。

そしてキャラクターが本当に生きているかのよう。
奴隷である主人公の少年は逆境にもまれたせいか精神的にタフで、今出来る最善の行動をとって生き残ろうとする。
しかし時には年相応のナイーブな気持ちも見え隠れするという、とても魅力的な人物です。

魔法使いのア君に幸あれ。