概要
「すまない」。彼は一言、そう言った。
「知は力なり」。正々堂々とは真反対を行く男、アルベール・グラニエは自分の内地勤務の希望とは反対に12騎士団の副長に任命されてしまう。そこにいたのは個人技はあるが指揮能力の無い騎士団長、それとわずかばかりの戦意の低い兵士達であった。権力や後ろ盾もなく、内外に味方なし。そんな八方塞がりの状況でも、諦めるわけには行かない。年金、権力、そして女。憧れの余生のため、アルベールは今日を必死に戦っていく。
第2部あらすじ
東からの侵略を防いだマルセイユ王国、しかし新しい戦争の火種がすぐそこに迫ってきていた。一時の平和、それは第二次大陸戦争の合図であったのだ。無慈悲に襲いかかる帝国の軍隊、その最前線にクローディーヌ率いる第七騎士団はいた。そして勿論、あの男も。苛烈を極める戦場の中で、その男はまた別のものを見出していた。
第2部あらすじ
東からの侵略を防いだマルセイユ王国、しかし新しい戦争の火種がすぐそこに迫ってきていた。一時の平和、それは第二次大陸戦争の合図であったのだ。無慈悲に襲いかかる帝国の軍隊、その最前線にクローディーヌ率いる第七騎士団はいた。そして勿論、あの男も。苛烈を極める戦場の中で、その男はまた別のものを見出していた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!荒削りながらも面白い
物語の流れや話の作り込みはとても上手い。整合性もあり、変な矛盾点もなく読みやすい。
差し出がましいがいくつか残念な点もある。一つは背景の描写が薄いこと。戦闘がメインなので軍部が主体の話になるのは当然だが、国は別に軍だけで出来てる訳じゃない。官僚や君主、軍部ではない貴族なのどもいる。それが描写されてないのでどのような国かイメージがし難い所がある。王都なども外観や気質、建築物などもほぼ描写がないから分かり難い。二つ目は組織が腐るにしても腐り過ぎてるように感じる。ここまで国の防衛を司る軍が腐ってるとどうやって前回の戦争から国を保ってたのか分からないぐらい。2カ国間で戦争したら他の勢力がその間に茶…続きを読む