小説に必要な基本部分は全てクリアし、ゲーム的な世界観や各種設定の作り込みも問題ない。虐げられた主人公が大義名分を振りかざして敵対者を蹂躙して成り上がるザマア小説を読みたい人には良い。
ただ、ザマア小説に要求されるありがちな
1⃣冒頭の過剰なまでの主人公下げの展開
2⃣主人公を上げるためのカマセキャラの造詣
はやり過ぎで食傷。カクヨムで読者を引き付けるための導入部分テンプレとは言え、ここでのやり過ぎが後の展開の足かせというか下手をすると世界設定の矛盾を招いてると思う。もっというと別にザマア要素絡ませる必要なかった気も…。
他は良い。
62話まで拝見させて頂きました。
かなり良い作品だと思います。
追放系にしては設定がしっかりしていてブレず、話の進め方も良いと思います。
ですが僕としては少し過程が長く感じます(その結果が62話でのストップ)。僕のような130話を越えてから読み始めた人には元仲間達との接触が遅すぎる気がします。
僕はとてもいい作品だと思います。
時間が空いた時に続きを拝見させて頂きます。
少し気になったポイント!
・文章の無駄を省くと読みやすいかも!(なるべく状況説明は短く!)
・人を殺さない方針は異世界としてはかなりキツい気がする。(特に上に立つ人の意思なら尚更。)
・たまに矛盾がある。(あんまり気にならないから大丈夫!)
追放ものは普通100話を過ぎれば、主人公は最強になりあらゆる困難をその手腕で克服する。と思いますが、
本編主人公は最初の追放された時からあまり立場は変わらず、目立たない所からただ孤高の弓矢のスキルを持ち矢を射るのみ。
純朴かつ誠実かつ謙虚に守るべきヒロインを守り抜く。
思い上がるところが一切なくいつも慎重なので、早く結果が見たい読者は逆にやきもきするかも知れません。
個人的にはこの1歩1歩じわじわと進むストーリーが異世界ながらリアリティが有ってとても好きです。
また各キャラそれぞれの役割や立場がしっかり地に着いており、他の追放ものには無い重厚さも感じます。
ヒロインが主人公にメロメロ、というのもなく、ヒロインが主人公を好きなのかどうかも100話過ぎてもよく分かりませんが、とても厚く信頼されてます。
毎日しっかり更新されてるところも有り難いです。
リアルな仕事でもこのような主人公のような人がたまに居り、力量がそんなに優れてなくとも予定されたものはいつもきっちり進めてくれるのでとても頼りになります。
全てを失って王女の従者としてやり直す
そもそも全てを失った原因の一端が王女にもあるし、祖父のショック死の原因も王女がもう少し考えて行動していれば起きなかった、肉親の死とその死の原因である人を前にしても大した葛藤をせず流されて従者になってる、義理も何もないむしろ恨みの方が強いはずの王女に普通に付き従う主人公に対して疑問を抱かなければ読める作品。
自分としては主人公があまり物事を深く考えずにただその時の状況に流されていく事にストレスを感じてしまいました。
設定自体は面白いので流されやすい主人公が気にならない方は十分に楽しめる作品だと思います!