圧倒的に面白い。
登場人物全てがちゃんと生きている。
人間の執着、嫉妬、欲望の方向と深さまで全てのキャラに存在している。
・ゲーム風とラノベ風で分類すればラノベ寄り。
・文章力も非常に高く、世界観や設定も非常によくできている。
・キャラがプロットに動かされていない、ちゃんと1人1人に脳みそがついている。
・主人公には常に目標と方向性があり、物語が停滞するところがない。
・文章が読みやすい、難解過ぎない。くどくもないし設定詰め込み回が無い。
序盤に感じる理不尽感だけ少し耐えれば、中盤に行く前にどんどん面白くなるので安心して読み進めて欲しい。
主人公は行動に応じて力をつけていくし、パワーアップには常に根拠とリスクとリスク軽減があり、どんどん面白くなっていく。
箱庭から出たら急につまらなくなる、なんてこともない。
面白い!
生きるという強い目的のために、手段選ばず前に進もうとする主人公が良いキャラしてます。
自分の力の範囲でできること全部実践してる姿は、なかなかお目にかかれないレベルの努力家で応援したくなる。
世界が世界だし、置かれた環境も過酷なので、えげつないことをさらっとしてますが、その判断に至るまでの過程込みで書かれているので、読んでてストレスなく、面白いです。
流血沙汰が物語の大半を占めていますが、甘いパートもたくさんあり、読者の感情を手の平のうえで転がしてる感じがあります。
先の読めない展開が続きますが、なにがあっても、誰が死んでも安定して面白いので、飽きずに読めます。
書籍化したら買いたい作品の1つ。