概要
※主人公の本名は最後まで出てきませんし現地の『人』とも『ほぼ』交流しません。これらが苦手な方はごめんなさい。
追記、前々から心配していた『紹介文となんか違う』というご指摘をついに頂きました。2021年8月現在、異世界旅行談にはなっておりません。妖怪の国での出来事を綴っておりますと追記させていただきます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!愛情と、絶望と、回生の物語。
主な登場人物(?)たる妖達への深い愛情と、同族たる人間への飽くなき絶望と、奇縁を持つ仲間を頼る主人公の回生の物語。
敢えて主人公の発言を省き、私情を晒すことで臨場感を演出する技法は語りの雰囲気を盛り立てています。ステータスや経験値といったゲーム要素を表に出さず、あくまでも困難な状況に陥った個人の苦悩というスタンスを崩さない姿勢も好感を持てます。
願わくば主人公に、人間(過去・歴史)もまた全体悪だけではなく、個別の属性から郷愁の念も持てる日が来ることを願いつつ。
私信:連載2周年おめでとうございます。このような手段でしか応援出来ませんが、いつも更新を楽しみにしています。
創作は義務ではなく作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!休日を消し飛ばされても悔いが無い程の良作
はい、ゴールデンウィークの内、土曜日はこの作品の尊い犠牲になりました。
もう、取り敢えず読んで欲しいです。
読んで後悔する事は無い筈なので。
話数が多い?
500越えとなるとそう言う方もいると思いますが、読めば分かります。
500越えもあって良かった!
っていうか足りないかもしれない!
……と。(下の足りない、と言うのは私が要求しすぎなのかも知れませんが……)
是非とも、この作品の不思議で暖かくて面妖な、けれど時に闇鍋のような不安感と独特の言い表せない雰囲気の漂う……そんな妖怪の世界を味わって下さい。
追記: ……あと、とんでもない飯テロをされる可能性があるので、読む際には艶…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誉め言葉として「普通」
題記は皮肉や遠回しな嫌味ではなく、なろう系を読みすぎると忘れがちになる普通の基準を思い出させてくれるという意味であると伝えたい。
昨今のなろう系は「中世ヨーロッパをイメージしてほしい」の一言で場面描写を読者側のイメージに任せて具体的な描写を省略している中、この作品は和風ファンタジーというイメージの下地はあるものの読んだ内容で場面がイメージできるほど描写がしっかりしている。
登場人物の心情の描写や主人公への態度の移り変わりについても筋道をつけて「そういう設定のNPC」というよりも「一人の登場人物」として共感しやすい。
星の数から大衆受けはしていないのかもしれないけれど、個人的には作品のスタ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一気読みをしたくなるような物語
実に素晴らしい物語。一気読みするとその素晴らしさが伝わると思う。
まず何より、昨今の異世界転生や異世界転移のような、安易なチートというのが存在していない。作者様が書いている通り、レベルやスキルなども全く存在せず、確かに食感気味な方にとってこれほどまでに合う小説など存在しないだろう。
主人公の手の内にあるチートと言えば、その存在すら何かも分からぬ一枚の板と、それらで得られる様々な機能の結果のみ。それすらポイントなる何かしらを消費する事で使え、中々増えてはくれない。
そも、チートを使いたい時にポイントが足りずに使えないこともあるし、主人公は人間なので死ぬ時は死ぬし、怪我する時は相応の怪我を…続きを読む