転生したけどチート能力を使わないで生きてみる

作者 大邦 将人

8,510

3,088人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

ファンタジーによくあるご都合的なのを限りなくぶっ潰した作品。
主人公が知識を吸い込み、仮説を立て、辻褄を合わせていく。
すると頭のもやもやが取れていく。
文章も要らない所に漢字を使わず、読みやすいので主人公の長い思考パートもすらすら読める。
理屈が通ってるとこんなにもすっきりするんだってわかる作品

★★ Very Good!!

全体を通して主人公の政治力、頭脳プレーで問題解決していくところは爽快で一気に読み進むことができました。中盤以降、話の進みが遅くなるのですが、原因が仲間内で敵対勢力のこき下ろし(正当ではあるし、現代社会への風刺もあるが、居酒屋での愚痴みたいな話も多い)が多くなりますがそれが気にならなければ面白く読めます。

★★★ Excellent!!!

読み手をここまで惹き付けながらも、思考を放棄することを許さない作品は初めて。
魅力的な人物描写、物語の構成に加えて、取り扱うテーマに対する粘着的なまでの、掘り下げ。

読みたい!
けど難しい!
が、しかし読むことをやめたくない!
から、思考する!

私のような捻くれた読者からすると垂涎物の名作。

★★★ Excellent!!!

長命なエルフの死生観など作中のエピソードには、概念と戯れていないで生命を生きろというメッセージ性を感じる。

こういうの大好き。

変化球のように思えて、世界を超えてよく生きようとする転生モノの王道をゆく作品だなあ。と。

濃厚な大作なので、じっくり読む楽しみができるよ!

★★★ Excellent!!!

最初は単純なテンプレから逃れたい物語なのかと思ったけど、そんなものではなかった

途中まではそれなりに物語をしているが、中盤からは雲行きが怪しくなる
人間や、国の考え、感情までもに理屈をつけて、それらを理解しているような主人公が、アームチェア‐ディテクティブをしている様な雰囲気を感じる

勝手に感じているだけだが現代風刺に感じられる描写が多く、途中からは物語が表現したいものというより、論語のような内容になる。
要するに、1話ごとに1つのテーマについて、主人公を通じて筆者の考察が垂れ流されるようなもの
テーマの提示は一応物語の内容に準拠しているがまあどちらを主張したいのかは読んでいればなんとなくわかる

①色々な人の感情や、行動原理に理由をつけて行く事
②それなりに納得出来る理屈が並んでいる事
③ただし、それが本当に正しいのかは無理数が本当に無理数であるかを証明するかのような難しさであるため、最後は信じるしかないところ

この辺りが宗教のように感じる。考え方は非常に面白い。基本皮肉が効いていて捻くれている点も好き

★★★ Excellent!!!

ある程度まで読み進めましたが、兎に角頭に思い浮かぶのは作者の技量の凄まじさでした。

難解な言葉を使わず理屈を理解させる、これがどれ程難しいのか語るまでも無いですが、この作品では登場人物との会話と言う形を用いてサクッとまとめられて居ます。

登場人物にも当初こそ驚かされるキャラも居ますが、しっかりと人格が描写されているので憎めないヤツばかりでいつの間にか集中して読み進める自分が居ました。

ありきたりなタイトルと思わず、読んでみてほしいなと思う作品でした。

★★★ Excellent!!!

似た設定 内容のありきたりなラノベと違い、ちゃんと一つの独自性のある良作として成立しています。

話の内容が途中途中で、学者同士話し合ってる様な長さ固さ難しさはありますが。哲学同士の論争の様な話は何とな~くで見続けても、ストーリー 進み具合 キャラクター 1章のまとまり 更新頻度 一話の中身 高評価で面白い作品です!

更新いつも楽しみにしてます!

★★ Very Good!!

ついつい時間を忘れて読みふけってしまう魅力がある。反面、ただでさえ登場人物が膨大な上、口語時と思考時にファーストネームとファミリーネームを使い分けたり果ては爵名まで入り乱れるので、準レギュラークラスになると最早誰が誰だか分からない。主人公のハーレムも後半に行くにしたがってやり取りそのものが鬱陶しいと感じるシーンが多くなる印象なのが残念。

★★ Very Good!!

トーマス=エジソンかな
知りたがりのアル、といえばエジソンの子供の頃の渾名として有名ですし
サイコパスっぽいエゴイストってのもありますしね
そして、エゴイストでありながら、周りの生活を豊かにした。
ってことで多分基本のモデルはエジソンじゃないかと
異世界でそんな人をモデルにした話ってあたりがまず変わっていて
さらにいわゆるチートは使わないようにするって縛りプレイ、
そういうちょっと毛色の違うのが面白いって思える人にお勧めですね。

★★★ Excellent!!!

 使ってくれという、力を使わず、知識という力を使い、人を遣う。そのロジックに多面の書物を読み、消化し作品に盛り込んでいる。

 こういう作品は総じて、『ご都合主義』となりやすいが、この作品は『ご都合主義』そのものを排除しているのが凄い。

 説明(地の文)もくどくなく、またかといって堅苦しくないため読みやすい。

 なにより、主人公がヒロイン至上主義で無いこと、そして、力でなびかせるのでなく、心を動かし落としているところも素晴らしい。

 さらに、サイドキャスト陣も被ることの無い個性派揃い、ゴールデンウィークを費やして一話から一気に読んでしまいました。

 あえて言うなら、こういうしかない。


『もげろ』と。

 そして、追記をするならこう書くしかない。

『続きはよ!』で、ある。

 はっきり言います、時間がある時に読むことをお勧めします。

 理由は、『続きが気になって、睡眠時間を削る』事になるからです。えぇ、気がついたら日が上ってた、が普通に起こります。

 なので、自制心を試される事になります。お気をつけ下さい。

★★ Very Good!!

主人公がハーレムを求めない姿が潔くて読み勧めましたが、中盤で結局ハーレムになってしまうので残念でした。他の作品の取り合えずハーレムとはまた違うので大丈夫なひとは読めると思います。妹と他の嫁がちょっとくどいので★2つにさせていただきました。それ以外はとても面白いと思います。

★★★ Excellent!!!

神の使徒として転生させられる主人公。
異世界は定期的に現れる神の使徒第一主義の歪な世界だった。
それを良しとしない主人公が、与えられたチートを使わずに異世界が自立出来るように努力し、どう世界と関わって行くのかという物語。

所謂内政系ですが、外交 軍事 都市作り 寄りかな?。
主人公は「要点は教えるけど細かい事は皆で考えて自立してね」ってスタイル。(チートの発動を防ぐため)
沢山の名前付きキャラがそれぞれ人間臭くて面白い。


(個人的に実はパッシブ系のチートが少しは発動してるのではと思うw)

★★ Very Good!!

 転生時に賜ったチート魔法力をなんと自主封印。英雄視されておれTUEEEもハーレムも否定して、持ち込みの転生前の社会知識にて内政チートで社会育成!
 結果として知識無双で英雄視されハーレムも……という転生させるカミサマの裏をかくお話は珍しくて面白い!
 なろう系小説に多い「会話時には改行空行連発で、書籍のような縦組みだとかえって読みにくい」ようなこともあまりなく、文章構成や小説としてのお作法がきちんとした文体で、物語に引き込まれます。

★★★ Excellent!!!

・異世界転生者には【チート】【ハーレム】【ご都合主義】が能力として備えられているが、能力の成立は世界の法則の上での出来事である。
・【チート】等の能力が実現されると法則に従って相応の副作用が発生する。
・副作用付きの能力を無責任に行使する異世界転生者を受け入れるために社会は異世界転生者に特化したものに変質している。

話の設定の着想が空〇科〇読本のようで個人的に好きな部類。
話に重量感があるので娯楽小説感覚で読むよりも、どっしりと腰を落ち着けて読みたい作品。

★★ Very Good!!

内政チートです。序盤は読みやすく恋愛要素低めで楽しかったけど、中盤あたりから、争いが多いかと。
なるほどーと思いながら読める感じです。
ただ、主人公の妹の扱いがイマイチ。嫁、一筋の割にベタベタな妹は良いのか?妹のウザい発言をキチンと叱って欲しいと思ってしまう。。私が女だからかと思いますが。。。

★★★ Excellent!!!

まだ3章に入ったばかりの所までしか読んでいませんが。一気に読み進めてもまだ300話以上読めるんだというワクワク感しかありません。
きっと作者の方は異世界転生が好きでたくさん読んできたに違いありません!「そうであって欲しい・・・・」
ことごとくテンプレを避けて、神のようなものに立ち向かう姿、そしてその行動さえも神の意思のもとに操られているのではないかと立ち止まって思考するのも面白いです。とはいっても、基本明るい話で魅力的な変態達が場を盛り上げているのも笑えます。これからどう展開するのが楽しみです。

Good!

使徒と呼ばれる転生者が敬われる異世界で、主人公も神に選ばれ使徒として転生するが、神の行動や動機を疑い、異世界で過去の転生者の所業を皮肉り、俺ツエーを否定し、与えられたが使ってしまうと怪しさがあるチート能力を自己判断で使わないと決め封印し自前の知識で生きていく。

そんな怪しい異世界である時、使徒が望んだ望まないに関わらず、因果が歪みご都合イベントが起こると認識してるので結局、異世界転生者優遇措置からは逃げれない主人公もご都合主義を散々皮肉って否定していた自分がそのご都合主義の流れに入ってると気づいてないという落語みたいな話で色々皮肉が効いてると思うな。

★★★ Excellent!!!

チート転生者が定期的に送られてくることで人任せ体質となり進歩が止まった世界。そんな不完全な世界を作った神と戦うために与えられたチートを全く使わずに、人任せにしない世界を作ろうと動き出す。それこそが主人公の刃。

「でも、俺の刃はアンタまで届く」

このセリフが超かっこいい。

この物語は一見内政チート俺TUEEEにも見えるが、根本的に違う気がする。
安易なチート転生者によって停止した世界と停止させた神、その両方と戦う物語なんじゃないか。戦うために必要な「武器」として、主人公は与えられた力は使わず、自前の知識と能力と経験値、さらには自分の命までかけて戦っていく。チート転生者を相手にしても与えられた力は使わない。使わないことを最大の武器として戦う。このあたりが超かっこいいと思うんだよ。


なんかやや辛口レビューが多めな気がするけどもっと評価されるべき作品じゃないか。だってこれ面白いでしょ?

★★★ Excellent!!!

 歴史や哲学が好きな中高年が異世界転生して街を作る話です…基本は。

 ただ、チートくれた神が洒落にならないくらいキナ臭い。

 転生して色々調べた結果「貰ったチートを使うとロクな事にならない」から前世知識だけ使って頑張る事にした…ただ、チートを与えた神はそれが気に食わない。

 結果として主人公は散々「ロクでもない」トラブルに見舞われる訳です。

 執筆者の方の知識が豊富なので派手さやエロは(比較的)無いけど歴史ネタとか知ってると楽しいですよ。

★★★ Excellent!!!

内容はいわゆる内政チートモノでしょうか。
世界観的には『転生して俺TUEEEを望む世界を、冷めた目で進む主人公の物語』です。
ただ、これはやっちゃダメでしょ的な設定が入っちゃったせいで全てが破綻してます。

世界は使徒が望むイベントを意識無意識に関わらず用意してしまう。
そして、主人公がそれを認識してしまった。
もうこれだけで物語なんて成り立ちません。艱難辛苦何があろうと、全てお膳立てされたご都合主義でしかなくなります。



あと、使徒に頼らなくて良い場所が欲しいと言って、国?領地?を作ってますが、今その場所にいる人達は元々あまり使徒に頼らないで生活していた人達ですよね?
わざわざそこに使徒である主人公が出向き、内政チートかましてるのは矛盾してませんか?