後半は書籍化は厳しいほどニッチで過激

いわゆる死後からの異世界転生ものになりますが、作品タイトルどおりチート能力を一切使わずに生きていく主人公の物語。
活かせるのは前世の知識のみ、また主人公(作者様も)はかなりの歴史オタ的な描写があり、読んでいて学ぶ部分も結構あります。
物語としては序盤は異世界テンプレに対するアンチテーゼ的な内容を考えさせられ、中盤はまたそのテンプレと現代地球の抱える諸問題を異世界に当てはめた領主開拓モノ。
そして後半に入るとかなりセンシティブな現代日本や世界が抱える社会問題を異世界風に取り扱っており、おそらく書籍化はできない内容になっていくと思われます。
人によっては内容にアレルギー内容を起こす可能性もあるので、後半は読み手を選ぶ作品となっています。

作者様が提示してるとおりニッチな隙間産業的な作品という感じですが、異世界テンプレやご都合主義に対するツッコミどころを作品の中に上手く落とし込んでおり斬新な切り口な作品だと思います。

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