2 大丈夫かなこの人たち、、、

 昼休みに入り、クラスの女子が話しかけてきた。

一人は関西弁が強い大阪から転校してきたという「川添純恋」

一人は生まれも育ちもここだという「松田綺華」

一人は松田綾花と幼馴染だという「大野歌織」

一人は松田綺華と大野歌織と幼馴染という「奥埜琉奈」


 歌織さんに関しては私から話しかけたのほうが正しかったりする。


 これから本人の希望で下の名前呼び捨てにさせてもらうが、これだけは言いたい。

まず「純恋」という女。自分が一番じゃないとムカつく女。たちが悪い。

次に「綺華」という女。こいつもたちが悪い。人に手を汚させる系だ。

次に「歌織」という女。なんかふわふわしてる。よくわからない。

次に「琉奈」という女。簡単に言う。自己中ぶりっ子だと予想する。


 「なーなー。浅野さんやっけ?心愛って読んでもいーい?」

 「えー!いいなー!私も心愛って呼びたぁい」

 「うちも呼んでいい?てか心愛どこから来たのー?」


おい待て。私呼んでいいなんて一言も言ってないし、一度に喋るなばか。

空気を壊したくないので乗るが。


「うんいいよー。てかめっちゃごめん。人の顔と名前覚えるのニガテでさ...」

「まあ覚えられへんわな。うち川添純恋ちゅうねん。仲良くしよな。」

「私はぁ奥埜琉奈よぉ」

「うち、松田綺華。よろしく」


めっちゃ皆んな笑顔だけど目が笑ってない...怖い...。


「分かった。純恋ちゃん、綺華ちゃん、琉奈ちゃん、よし、多分覚えた!」

「呼び捨てでええよ。」

「私もぉ」


営業スマイルぶちまけたら目も笑った。あ、もしかしなくとも品定めに来た?その後満足したのか帰っていった。


 一人でぽつんと絵を書いてる女の子が居た。それが歌織。書いていた絵はマイナーなアニメのマイナーな子。運良く私もその子が好きで仲良くなるきっかけができた。嬉しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る