38 励まし屋
「みなさん!お騒がせしました〜!」
びっっくりした_______________
「お願いが出れば鈴カステラのカップにでもメッセージマネージャーと俺で書かせていただきまーす!」
?!?!
聞いてないよ月島!!
「まじ?!言ったな?!取り消すなよ!!」
「あ、カップは1人1つでお願いしまーす!」
__________めちゃめちゃ行列できた。
「え、あっ、え、」
「なにか書きますか?」
「『頑張って』って書いて〜!」
「は〜い。」
三年生の上靴…
「はい。受験頑張ってくださいね。」
おぉっ__________イケメンスマイルだ。
「マネージャーさん…」
「はいっ!」
「俺も書いてください…!!」
「えっ、はいっ!なんて書きますか〜?」
うーんって少し悩む仕草。
「えらいって書いてください!」
「え、えらい__________漢字わかんない___」
『お疲れ様です!えらいっ!』
「ありがとーございました〜!」
ふぅ、
「俺も!受験ファイトって書いて!」
「おまかせあれっ!」
『受験頑張ってください!ふぁいとー!』
おっけい!
わ、__________パンクしそう
「マネージャーさん手書きってプレミアっすよね」
「サインとかももらえます?」
「わたし有名人じゃないですよ!?!?!?」
目、回る。
今なに書いてるのか
よくわかんなくなってきた……
「浅野さん、交代。」
その声が、わたしのパンク寸前の脳に
スーッと入ってきた。
「へっ……?」
「座っといで。パンクしてるでしょ。」
言って、月島がペンをすっと取った。
……え、ペン取られた!?
「大丈夫!まだいける…!」
「いや、thank youかけてなかった。」
「え」
thank youくらい書けるよ!!
「5分休憩しといで。んで、またやろ。」
「……ん」
優しすぎるその声に、
目の奥がちょっとだけ熱くなった。
座って、深呼吸して、
お水飲んで、
月島くん、ひとりでめちゃめちゃ笑ってた。
にこにこ。小学校の時の月島みたい。
「はい、“がんばれ”3連発!はいどうぞ!」
きゃーって女の子の悲鳴が聞こえる。
「え?浅野さんがいい?ならそこに並んでてください。多分売り切れますけど。」
「“そのままでいい”ですね。ありがとうございまーすっ」
「“お前はお前で最高”って書いて?先輩よしてくださいよ!部活の後輩になんてことさせるんですか!!」
すごっ!
もはや“売り子”じゃなくて“励まし屋”。
……わたしももう一回、がんばろ!
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