39 パフォーマンス
「かんばーい!!!」
300個完売した!
みんなでハイタッチして、叫んで、笑って──
300個完売!
ぜったい無理って思ってたのに……ほんとに、売り切れちゃった。
「お疲れさまでーす!」
「えっ、マジですごいよね!?」
「神対応だったもん、マネージャー!」
すっごい嬉しいけど、
ニコニコしすぎて、ほっぺぷるぷるだよ……
神対応したのは月島だよね。
そのとき──
『これにて、部活対抗模擬店戦、終了です。各店舗、速やかに片付けをお願いします』
校内アナウンスが流れる。
なんか、ちょっと終わっちゃう感じさみしい。
「ね、浅野さん。」
「ん?」
月島が私の肩にタオルぽんってかけてくれた。
「お疲れ様。頑張ったね。」
……わ。
これだけで、ぜんぶ報われた気がする。
「ありがとっ、月島もねっ」
§
吹部すごーい!!
美術部もすごかった!!なんか、
ド、バーンって感じ!、
『最後を飾るのは、我らが書道部です!』
「「こんにちはー!RGSですっ!」」
なんの略だろ。
「私たち陵灯学院書道部は、今日このステージのために、一文字一文字、全力で仕上げてきました!」
「ー“想い”を言葉に。“言葉”をカタチにー。
それが私たちRGSのやり方です。」
想いを言葉に、言葉をカタチに、
いい言葉__________?
「そんな気持ちで28名で筆を走らせます」
「「書道部のみんな〜!準備は〜?」」
「「「「オッケー!!!」」」」
「最後まで、ぜひ!楽しんでくださいっ!」
「「ばいば〜いっ!」」
ピアノの伴奏?音源が静かに流れ始める。
みんなが知ってる、静かな感動系のやつ。
14人が紙の前に座った。
書道部の人が3人、いろんなところから
立って同時に筆を走らせる。
ワンフレーズずつ。
トップバッターの言葉は、
ねえあの日、言えなかった、行ってきます。
なんか感動。
あ、振り返ってお辞儀して座った。
おおっ__________完成した。
ねぇあの日
私が見た
あなたの背中
“ 繋糸 ”
綺麗だなんて
言えなかった
何度でも浮かぶ
“ 輝憶 ”
私が見つけた
あなたの瞳
だから今日も
行ってきます
__________すごっ
あっ、これ『manaka.』さんの詩だ。
この間YouTubeで見た。
書いた人、14人がみんな立って、お辞儀。
28人みんなってことはまだやるってことよね。
うわっ。びっくりした!
電気がバチって消えて、音楽が流れる。
音楽がサビに入ると、ゆっくりついた。
さっきの人たちとは違う14人。
今回は4人ずつ書くんだ。
離れていても
逢えば私は
すぐ分かる
“ 気配 ”
約束するよ
私はあなたの
味方で居続ける
“ 伝声 ”
何年経っても
またここで
あなたと
笑い合いたい
おぉっ__________すごいっ
電気がバチって消えた。
またすぐついた。
なんか、紙が黒くなった。
「こんにちはっ!RGSですっ!」
あ、さっきの先輩だ。
「パフォーマンスはどうでしたか?」
「一展開目は恋愛をテーマに。」
「二展開目は友情をテーマにっ」
「そして、これから書く三展開目は、“ 継承 ”をテーマに。」
継承…
「私たち、RGS三年で書きます。」
「私たち三年生の最後の作品です。
ぜひ、ご覧ください」
10人が紙の前にしゃがむ。
教えてくれたこと
残されたこと
背中の大きさを
私が覚えてる
私が繋いで行く
大丈夫って
あなたが笑ってくれたから
全部私が
受け取ったから
光は消えない
三年生が8人みんな振り返ってお辞儀をする。
みんな戻る。
え?
まんなか、がら空き。
おおっ____________________
おっきなきいろの筆持った2人が出てきた。
部長と副部長かな?
「灯」
2人で振り返ってお辞儀。
曲が終わった。
電気がついた。
おおっ__________大人数だ
「これにて、陵灯学院書道部のパフォーマンスを終わります!!」
みんなで綺麗なお辞儀。
かっこよかった。
「すごかった__________」
「な。」
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