4 運動会
もうあっという間に運動会。(物理的)
浅野さんからの有り難いお言葉は短く簡潔にしたから皆感謝してくれた。嬉しいね。
1年生は玉入れ。後なんかめっちゃ言い忘れてたんだけど、ペアの6年生が1年生をおんぶして半周する競技もあるらしいんだよね。え、喧嘩売ってるよね。私2人なんだけど。
おんぶ競技はふたりとも軽くて走りやすかった。し、弟いるから慣れてるからどっちも余裕の1位。ふたりとも楽しかったらしい。遅くて申し訳ない_______。
ちなみに、女子のダンス曲は「◯ummer Tears Diary」
3代目◯イカツの歌。私が3代目で一番好きだった歌。私歌えないんだよねこれ。キャラクターを汚してるみたいで。なんで曲これ?って思うでしょ?
先生たちが滑らかな曲を探してて、踊りを考えやすいってのを条件で探してたら、3年生の先生の◯イカツおじさんがこの曲を出して「めっちゃいいやん!」ってなったらしい。あたしは曲発表のとき一人ではしゃいでたよ。
まあ、本筋に戻ると、色々とばして女子ダンスは、最後のちーんって音で、一斉に左を向いて、右手の扇子を顔の前で構えてはな、口を隠して、左手は伸ばして扇子を下に向ける。
(POP IN 2のルビーちゃんの最後のポーズに左手を付け足して扇子を持たせてください。そんな感じです。)
歌織はダンス経験者で、もちろんきれっきれ。私はダンスが馬鹿みたいに得意。
しかも歌が、歌ってのもある。そのせいで散り散りになって踊るんだけど、歌織とはかなり離された。二人で1番前。堂々と滑らかに踊らなくちゃいけない。
髪の毛は皆下ろすで統一。ダンスが終わったら結んでもよし。ってことになってる。
「ここちゃぁん_____。きんちょーしてきた______。」
「だいじょーぶ!私達なら行ける!」
声出しは1番前でなおかつ児童会長だからと任された。絶対違う人がいいよね。
まあ、掛け声は皆で揃えた。
「聞こえるー?!」
「「「「「はーい」」」」」
「準備は〜?!」
「「「「「おっけー!」」」」」
「せーので〜!?」
「「「「グローアーップ!!!!!」」」」
歌織と私で運動場のど真ん中まで駆けていく。
扇子を開き、私は左手、歌織は右手のセンスを顔の前に持っていく。もう片方の扇子をクルクルしながら上に掲げにいき、終わったらくるりと一周周り決めポーズ。その後に持ち場でポーズを決める。
後ろの女子たちが扇子を開きながら優雅にそこはそこで決まったダンスを踊りながらそれぞれの持場につく。女子が全員揃えば曲が始まる。
§
盛大な拍手でこのダンスは締められる。皆過去1だったと思う。見てないけど。
§
リレーは一番端っこ。天野が一番内側引いた。皆にボロクソ言われてた。なんでって思って月島に聞いたら、
「カブーが内側になればなるほど急になるでしょ?テクニックに長けてないから、皆怒こってるの。天野が1番最初なのも、一番外側引いてくれそうっていう理由が9割、残り1割は早いから。」
まじでへぇって感じ。私どこでも変わんないから分からない。
とりあえず、リレーの持ち場につく。そして座る。
「よぉ。浅野。」
「うげ。末次なんでここいるの?」
「そういう順番だからだよ。」
「ま、まあまあ。浅野さんはそんくらいで______ねえ___?」
「おもろ。あ、凛が走るぞ。」
「え?あ、ほんとだ。そんなことより早くない?」
「え?うん。50m何秒だっけあいつ。」
「あ、歌織にわたる。早くない?!ま、じゃ!浅野さん頑張るわ!」
「ここちゃ、んご、めん、」
「全然!」
なんだかんだ50m測るの意味あるのかな。
1周が100メートル。
30メートルくらい進んだ所で、ドンッていう衝撃とともに左に倒れる。
隣走ってた輩誰だよ。って思ったけど、知らない男子。
ずさあって倒れた。きまずい。
とりあえず立ち上がる。
左半身痛い。特に左足首と左肩。左肩の痛みが凄まじいし、左手に力が入らない。
左足を引きずるようにして林くんにバトンを渡す。
「ごえ、ん、」
「大丈夫か?」
呂律がおかしい。のはいつも。円の中に入って邪魔にならないようにする。
その瞬間、ふっと力が抜けるのを感じた。
「あ、ぶつかる。」と思って目を閉じるけど衝撃を感じない。
目を開けると月島の左腕が押さてくれている。
「あり、あ、と___」
「浅野、歩ける?」
「きつ、い______」
痛いし力はいらないしごみじゃん。
ここで私の意識が途切れた。
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