5 なんだかんだ



「あ、浅野さん。起きた?」

「はい。起きました。」


「ここ、どこですか?」

「あ_ここは、国立病院だね。」


???????どういう所?どういう事?????


なんで私はこんな美人と会話してるの?


「転けたでしょ?その時に左肩脱臼してたみたい。」

「はぁ____?」


「固定具付けるよ。」

「はぁ___。」


うーん。いたい。


足首は違和感程度になってる。



「はい。帰っていいよ。」

「はい_______はい?」


「軽度だったから。あ、お風呂は浸からないでね。後あまり動かしたらだめだよ。」

「はい_____?」


「お母さんが払いに来たから後はいいよ、気をつけてね。あ、男の子がずっと待ってるんだよね。知り合いでしょ?」


「男の子?」


「うん。そろそろ帰ってほしいんだけど帰らないんだよねあの子」


「え?今何時ですか?」

「今は7時前だね。お母さんは、起きたら本人の意志、起きなかったらお願いしますって。まあ、お大事に。ばいばーい」


うわぁ_______。4時間30分近く眠ってたのか。


月島がいるね。男の子って月島だったんだね。


「おはよう月島」

「あ、良かった。タクシー呼んでるから送るよ。」



「で、どうやったらあんな派手に転けたの?」

「隣のレーンの子の体が当たった」


「______は?」

「ん?そんなことよりさ、月島支えてくれてありがとうね。」

「うん。」


運動会土曜日だったから月曜休み。最高。



§


「ありがとうございました。」そう、運転手に声をかけて後に月島にも。

「じゃあ月島もまたね。今日はありがとう」


「なんでお母さん待っててくれなかったのぉ」

「え?月島くんが待っとくって。なんかめっちゃ責任感じてたよ?何したん」

「しらなぁい。私隣の男子に体当りされて転けて脱臼しただけだから。」


「は?_____え?心愛のドジじゃないん?」

「お母さんひどくない?私そんなドジじゃない。でも避けられなかった私の責任だし。」


「ちょっと_____。うん。月島くんの気持ちがわかったわ_____。」


うん?何言ってるんだろうね。


「あ、月島がタクシーで送ってくれたんだよね。タクシー代返さないと。」

「うん。先に渡しといたから大丈夫。」


はぁ?なんでそんな関係になってんの?まあいいや。



§



火曜日はお母さんが送ってくれた。



学校着いてそうそう岩口に呼ばれた。何があったの?だって。なんか

横を走ってた鷹野くんが謝罪自白してきたらしい。で、どうしたい?って。相手は話したいって言ってるらしい。どっちでもいいんだけど、相手可哀想だからお話に行きます。


お話は昼休みにすることになったからとりあえず授業。



「ここちゃん!大丈夫?!」

「あ、歌織〜おっは〜」

「おはよう!めっちゃ派手に転けたけど大丈夫やった?」


周りも耳を澄ませて私と歌織の話を聞いてる。


「うん。なんか脱臼したらしいよ〜」

「は??!ちょっとあいつ殺してくる。」

「待って待って。あいつって誰?」

「ここちゃんにぶつかってた人」


あ〜なんか岩口先生が名前言ってたな〜


「誰だっけ。」


「鷹野だよ。あのクズ______。」

「あぁそうそう。足早かったね。」


「まあ、軽症の脱臼だったらしいよ」

「脱臼に軽症も重症もあるの?」

「なんかよくわかんないけど、神経がどうのこうので決まるらしいよ。調べた。」



納得いかない様な雰囲気を醸し出しながら時間だからと席に戻っていった。


「まず連絡。2つ。1つ目は____________。2つ目は浅野さん怪我してるから気をつけてね。」


何を気をつけるんだろ。左腕動かないやつだよ私。なんか固定が意味解んなくなってる。なんか、うん。



______________________________________



脱臼は作者の友達の経験談を基に書いてるのでおかしいかもしれないです。

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