19 護身術


 構えたのに動いてこない。どういう事?


構えを崩すとそこを見計らってか知らないが攻撃を入れてきた。力任せになっているからか動きが雑。簡単に言ったら、「大きいけど熱くない炎」


とりあえず「入身投げ《いりみなげ》」


ひっくり返った。こんな基本技で?ほんとに空手してた?


ちょっとだけ鈍い音がしたけど、とりあえず3教。


どちらも基本技だからなんとかなる。


クラス中の顔が蒼白になる。純恋なら勝てると思ったんだろう。


なんせ私の身長は145cmに対し、純恋の身長は153cm。体格差がある。

すんごく貧弱そうな体だもんね。その分すごく頑張って来た。

喧嘩売られやすい体質してるし。


ちなみに、月島は155cm、末次は160cm。

学年が上がると私の身長も伸びるはずだ。平均身長だけど。


「Surpuissance.」

(やりすぎ。)


「Pas du tout. C’était une technique de base.」

(そんなことないよ。基本だったし)


「Il ne nous reste plus qu'à régler cette question?」

(とりあえず今この問題を対処しよう?)


「Pourquoi devrais-je faire ça ? C'est de la légitime défense, n'est-ce pas ?」

(なんで?正当防衛じゃん?)


とりあえず周りがうるさい。ぎろり。と睨むとしんと静まり返る。

転校してきて半年経ってないのに目立ちすぎた。

いつの間にか他クラスの人もドアに集まってざわついている。

とりあえず、やりたいことはしたし。外に出たい。


「____邪魔____」


たった一言で道が開く。とりあえずどこに行こうか。昼休みはあと20分位ある。

校舎裏で潰すか?




「浅野!!」



§




「___い___さ__あ___こ_あ___浅野心愛!__」


「うわ。びっくりした」

「浅野さ、川添がどのポジションか分かってる?」


「へぁ?____あんな弱いのに高ポジションとか言わないよね?」

「そのまさかだよ。クラスのトップ。」


「.........は?ちょっと待って。どういう経緯?」


「なんか、もともとのトップは古川っていう、男だった。やんちゃ三昧。って感じの。そいつを川添がぶっ放した。今日の浅野程じゃないけど、一方的に。」


「あ_______ちょっと待って。私がトップとか言わないよね?」



「さぁ__?やっていいとはいったけど、そこまでとは思わなかった。」


なんか。やばい?かも____?


ま、もうすぐ春休みでクラス解体だからいいけど?









_______


この後が思いつかないのでとりあえず6年生編に行きたいけど凛と心愛のクッキング教室もありましたね。

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