13 義務教育の敗北
末次side________
「___で、意味分かった?」
「はい先生。なんとなくわかりました。」
「でも先生。〝やり〟ってなんですか」
もうやだ。さっき説明した。
「さっき言った」
「情報量多すぎて忘れました」
「_______はあ....だから_____なの。分かって」
「お、おす。」
「で、このトークは、_____って意味ね」
「まとめると?」
「私と月島が夫婦だと誤解されています」
もうやだ。浅野ってこんなに馬鹿なの?
「涼。」
やっと来た。
「凜!パス」
逃げよう。
「へぇ。にげるんだ。涼くん?」
「ごめんなさい。残ります。」
「よろしい。あ、浅野さん、チョコクッキーあるよ。」
「やったー!」
なにこれ。餌付け?
主人公side____________
末次は何を言ってるのかな。とりあえず、意味はなんとなくわかった。
だからまとめると、「私と月島が夫婦だと誤解されている」という結論になった。
そこで、月島がクッキー持ってきた。良い匂いすると思った。
え、まって、昨日のタルトも今日のクッキーも手作り?
「で、浅野さん。事の重大さは理解できた?」
「うん。私と月島が夫婦だと誤解されてるってことだよね」
「____う、ん。____まあそんなとこ。」
「でも何が重大なの?」
〝ごほっごほっごほっ〟っと紅茶を飲んでた月島が。クッキー食べてた末次が。
大丈夫かな。
末次side____
「説明ができないんだけど、これ、ものすごく浅野さんが困ることなんだよね。」
「ほう....?」
やばい変なところ入ったかも。ドサクサに紛れてけるのやめてよ。
口出しはしない。見守る。
「でも私、月島と夫婦に誤解されるの嫌じゃないよ?」
今回はほんとに耐えられない。紅茶吹いた。凛くんそんな軽蔑する目で見ないで。
「月島が嫌なら謝るけど.....」
そんなお互い困った顔しないで。
「____俺は別にいいんだよ__慣れてるから。でも、将来的に困ると思うんだよね。」
そんな絞り出した声で言わないで。笑いそうだから。
チラってこっちを見るのやめて?助けるけどさ。
「とりあえず、俺が思ったこと言ってもいい?」
「「うん」」
「凜は浅野の身辺上を心配してる。浅野は、言わずとも....って感じでしょ?だから、6年になるまでっていう短い期間にはなるけど俺らと一緒に行動しよう。それが一番安全だし。手っ取り早い。異議ある人?」
「ん?なんかおかしくない?」
「ない。」
うーん。7時。流石にやばいかも。外に出るわけにもいかないし。
「今日は泊まってく?」
「でも着替えないよ。」
「__姉ちゃんのがあるからそれ使えばいいよ。涼は俺のでいいだろ」
「ありがとう。お母さんに電話してくる。」
「凜。これ大丈夫か?」
「_どれが?」
「__全部__」
「涼がなんとかしてくれるでしょ。___がっきゅーいーんさん」
なんでも俺頼みにして来るのやめろ。
「とりあえず、美咲呼ぶか___」
「なんでみさ?」
「居たほうが立証とか便利だろ。警察一家の娘舐めないほうがいいよ」
「あぁ怖い。でも美咲は拒否。あいつ来るたびに1個物持って帰るもん。」
「それは。まあ。うん。」
_____
いやあ。最近の若者は知識がすごいて言いますよね。
怖いですね。
なんかありきたりの展開になり始めてる気がしますね。まだ13話なのに。
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