15 お泊り
なんか全体的に凄いお風呂だった。シャンプーめっちゃ良い匂いした。
床の撥水すごかった。排水口に全部流れていく。とりあえず気持ちよかった。
体を拭いて着替えたけど、インナーウェアがおっきかったから悩んだ末、
着ていたやつを着ることにした。パジャマは薄手の無地のピンク。生地が柔らかくて着心地がいい。
「ただいま」
そう声をかけると横に並んで座ってテレビを見ていた二人がこちらに顔を向けた。
「おかえり。ドライヤーもってくるね。」
そう言って月島は歩いていった。末次はテレビを見ながら、
「いつか。俺等だけじゃ守れなくなる。その時は___」
っと言った。なんのことだかさっぱりわからなかった。
「はい、ドライヤー。」
「ありがと」
「涼。先にいいよ。」
「うい。」
ドライヤーで乾かし終わったから、いつも通りに髪に1つゆるく三つ編みをつくる。
手慣れたものですぐに完成した。
月島の方を見ると体育座りをして小さくなっていた。
自分が何をしたらいいかわからず月島の横に座る。
「月島、」
「ん_?」
「ありがとね」
「何が?」
「心配してくれたんでしょ?」
返事はない___。
「自分を押し殺さなくていいんだよ。苦しまなくていいんだよ。抱え込まなくていいんだよ。守ってくれようとするのは嬉しいよ。でもね___月島が無理をすると、私も末次も困るの__悲しいよ_」
「___うん___。」
「だからね、困ったら私たちも頼っていいんだよ」
§
「凜。いいぞ」
「うん。」
「浅野さん____。ありがとう。」
§
そんなこんなで皆お風呂に入って宿題をする。30分くらいたった。
「う``ぅん``.......」
「お前それ30分で何回言ってんだよ」
「だって理科わかんないんだもん」
「電磁石か。おれそれ分かるけど教えれないからパスで」
「え``。月島教えてよ」
なんと30分で宿題を終わらせて予習してた。
「いいよ。」
「_____だから、___になって、____だから__になるの。」
「おぉ!わかりやすい!!
「浅野はなんでそんな四字熟語が分かるのに理科は出来ないんだろうね」
「うーん。理科って夢ないじゃん?だからかも。」
「宿題も終わったことだしやるか。」
「だね。」
「とりあえず足開いてみ?浅野?」
「え``私?」
みにょーんという効果音がつきそうなくらい伸びる。
「え、なにこれ、ねえ末次、何がしたいの?」
「うーん。つまんない。浅野のことだから硬いと思ったのに。」
「なにげに失礼だよねそれ。」
「そういう涼は体硬いもんね。」
「黙れ。」
「へぇ____いいこと聞いちゃったぁ____」
「おいばか。ばかばかばかばか。」
30 minutes later________
「いやぁ、楽しかった。」
「覚えてろよ___。」
「とりあえず、寝よっか。10時だし」
「浅野さんこの部屋使っていいよ。」
「別部屋?一緒に皆で寝ようよ。寂しいじゃん」
なんでふたりともピシって固まるの。わかんない
「じゃあ一階に布団敷いて寝ようか。」
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