42 入試②





えっと、30分くらい図書室待機してた。

他はホールなんだけど遅刻してるからって。



「受験番号、185122番、行きますよ。」

「あっ、はい!お願いします!」




頭が光合成してる黒髪のヒョロ長いおじさん。


やさしそう。ほくほく。






§





「ありがとうございました。」



こんこんこん、3回ノック。



「どうぞ。」

「失礼します」





にっこり笑うのね。美しいわ。



「受験番号、出身中学校名、名前を教えてください。」

「はいっ!受験番号、185122番。さくら中学校出身、浅野心愛ですっ!本日はよろしくお願いしますっ!」


「おかけください」

「失礼しますっ。」



「飾らず、楽に答えてくださいね。」

「はい。ありがとうございます」



「では1つ目の質問です。あなたが、浅野さんが本校を志願した理由はなんですか?」


きたっ!


「はい。私が御校を志願した理由は、少し長くなるかもしれませんが、オープンスクールで見た、フラットで、楽しそうに過ごしている先輩方を見たからです。どこにいても生き生きと活動をしている先輩方を見て、私もこの学校で、自分の思う道を見つけて、切り開き、どこでも生き生きと過ごしたい。と思ったからですっ。」


「ありがとうございます。浅野さんはイ項、部活動関連の項目で志願していますよね。なぜイ項を選択したのですか?」


むずっ__________。


「_____はい。私がイ項を選択した理由は、自分の3年間の努力を見て欲しかったからです。知って欲しかったからです。」


「私は野球部と美術部を兼部していました。

 野球部では県大会レギュラーピッチャー、

 新人戦優秀選手賞を獲得しました。

 また、美術部では合同スケッチ大会で

 3年連続、賞を獲得しました。」


「私は、3年間の努力を御校に見て欲しく、

 イ項を選択しました」


目をまるくして、微笑む。



「では、その回答に関連して、なぜ中学校では兼部を選んだのですか?」


おぉ。えぇ。むず。



「わ、たしは_____野球が好きです。ですが、同じくらい作品を作ることも好きです。中学校では一つしか部活に入れない事に悩み、どうせならば入部しないという選択も考えていました。」


「ですが、野球部の先輩や、美術部の先輩、校長先生や、顧問の先生が、私の意見を尊重して、兼部試験を受けさせてくれました。なので私は先輩や、先生方の支えで兼部を続けることができました。私は、2つの部活に惹かれて行きました。なので、兼部をしました。_____すいません_____まとまらなくて_____」



うぅ。


まとまんないよ。


悔しいよ。



「いえ、大丈夫ですよ。志願理由書に浅野さんは、【自分には辛いことがあったけれど、乗り越える力を持っている。】と書いていますね」


「どのように乗り越え、その力を高校でどう生かすか、教えてください。」


_____かかなけりゃ良かった。


「_____わた、_____しは、一年生の頃。いじめられました。」

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