概要
恋歌はいらない。ただ、まっすぐ信じる想いがあれば――平安朝陰陽師奇譚!
時は平安。東洋の島国・日凪(くさなぎ)で暮らす明璃(あかり)は、都で評判の陰陽師・古瀬卯京の邸で見習いをしている。変わり者で有名な師匠の無茶振りと過保護に振り回されつつ、忙しくも充実した日々を送っていた。
そんなある日、卯京に連れ出された観月の宴で、新米武官の玄妙(くろたえ)と知り合う。一介の武士ながら功績と腕前を買われ、異例の出世を果たした彼は男前だが、貴族文化に不慣れで和歌の返事に頭を抱える朴念仁だった。そんな意外な一面と、義理人情に篤い実直な人柄に、明璃は好意を持ったのだが……
宴の夜に出くわした珍客を皮切りに、結界で護られているはずの都・黎安京には続々とあやかしが出没。その犯人の見極めと対処に、それぞれの主から駆り出された二人は協力体制を組み、知恵と度胸と時々腕力で解決へ導いて
そんなある日、卯京に連れ出された観月の宴で、新米武官の玄妙(くろたえ)と知り合う。一介の武士ながら功績と腕前を買われ、異例の出世を果たした彼は男前だが、貴族文化に不慣れで和歌の返事に頭を抱える朴念仁だった。そんな意外な一面と、義理人情に篤い実直な人柄に、明璃は好意を持ったのだが……
宴の夜に出くわした珍客を皮切りに、結界で護られているはずの都・黎安京には続々とあやかしが出没。その犯人の見極めと対処に、それぞれの主から駆り出された二人は協力体制を組み、知恵と度胸と時々腕力で解決へ導いて