概要
翠宮神社の治世が始まり早百年が経つ。
彼らは残虐なキメラによる恐怖の国家運営をしていた。
レジスタンスの一員として、神社に反目した少女サクヤはその身を追われて、陸橋から電車の車内へと飛び降りた。
キメラ憲兵の追跡が迫るなか、車内に身を潜め、追跡を振り切ろうとするが捕縛される。
彼女のピンチを救ったのは一人の少年だった。
少年の名は八彩、彼は人外の力を振るいキメラ憲兵をのす。彼の正体はキメラであった。
なぜキメラがキメラに反意を向けるのか。疑問を持ったまま、サクヤは八彩の所属するレジスタンス『夜明けの鷹』に参加し、地域を支配する来宮神社の打倒に働く。
陽動作戦を展開し、八彩は本尊であるキメラ、獅音を一騎打ちで破る。
八彩の過去、彼の正体は神なるキメラ、すべての神社組織を取り
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- ★★★ Excellent!!!「神」になるべく造られた少年は、「人」の世に抗い「神」を斃せるか
人間に造られた、悲しき生命体。生まれながらに強大な力を持ちながら、より強大な力に何度も翻弄され愛する者とも引き離される悲しき少年。それが「八彩」です。
「神社」と呼ばれる、一見旧時代的に見える組織が最先端の科学と権力により支配する世界。
本作は、その支配を覆すために戦うレジスタンスと共に、生まれ育った組織に抗い戦い続ける八彩の姿を描く、本格バトルアクションです。
独特の世界を背景に描かれるバトルシーンは、とにかくどれもカッコいい!
八彩の姿はどこまでも強く、優しく、美しく、悲しい。読者を惹き込まずにはいられないほどの魅力にあふれています。
ヒロインが二人いるのもいいです。
一人は八彩と真…続きを読む - ★★★ Excellent!!!変えろ! 恐怖による支配を。悲しき運命を。
神社がキメラを作り、その力によって国を恐怖により統治している世界。
しかしそんな中にも、それに立ち向かおうとするレジスタンスがありました。そして、キメラでありながらキメラと戦う、八彩という少年がいました。
レジスタンスや八彩が神社と戦うというのが、本作の基本的な作りとなっているのですが、特徴のひとつが、作品全体から放たれているディストピア感。
恐怖による統治というだけでもろくなものではありませんが、敵の主力であるキメラもただ恐ろしいだけの怪物というわけでなく、どこか悲しい運命が見え隠れ。
レジスタンスのメンバーは容赦なくボロボロになっていきますし、勝利はしても、失うものも大きい。
です…続きを読む - ★★★ Excellent!!!キメラを神として祀る神社組織に反旗を翻すのは、元本尊のキメラ八彩!
物語の舞台は、自分たちが作りだしたキメラの強さを武器に神社組織が世の中を支配している世界。
キメラの強さを武器にするがゆえに、神社組織はキメラを神として崇めています。
そんななか、このような恐怖政治を嫌う人々がレジスタンスを結成し、神社組織を打倒しようと計画します。
そのレジスタンスの活動の中心メンバーに八彩という少年がいるのですが、彼の正体は実はキメラ。
キメラを崇める世界だというのに、それを打ち壊そうとするキメラがいる。一体どうして、彼は神社組織に対抗するのか……
異世界ファンタジーですが、研究所でキメラが生まれるなどSFの要素もあるので、SFや現代ファンタジーがお好きな方にもおススメ…続きを読む