概要
場面が急展開に進むサスペンス
札幌でエンジニアとして真面目に勤務をしている高倉有理は、笠木創也という同性の恋人が居る。高倉は女性が苦手だった。
高倉はある日恋人の笠木に、高倉が知らない女性と密会をしていると浮気を疑われる。高倉は浮気をしていない証拠があるが、その後連続女性誘拐殺人事件の犯人としても警察に疑われるようになる。それも高倉はアリバイがあるのだが、次第に高倉の情緒不安定な面が露わになっていき…
人格が二重に交わる、サイコサスペンス。
※続編「乱数のシード」カクヨムにアップしました。
※この作品は犯罪描写を含みますが、犯罪を助長する物ではございません。
※ボーイズラブ描写あります。軽い描写なので同性愛に偏見がない方は是非。
高倉はある日恋人の笠木に、高倉が知らない女性と密会をしていると浮気を疑われる。高倉は浮気をしていない証拠があるが、その後連続女性誘拐殺人事件の犯人としても警察に疑われるようになる。それも高倉はアリバイがあるのだが、次第に高倉の情緒不安定な面が露わになっていき…
人格が二重に交わる、サイコサスペンス。
※続編「乱数のシード」カクヨムにアップしました。
※この作品は犯罪描写を含みますが、犯罪を助長する物ではございません。
※ボーイズラブ描写あります。軽い描写なので同性愛に偏見がない方は是非。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!後半にかけてから、この小説に味が出てくる
<良いところ>
有隆という人物。第9章にかけてから、この作品は始まったと思います。有隆というキャラがメインになるのですが、すっごく気持ち悪くて、でも妙に人間味あるのが良いです。有理っていうキャラも嫌〜な気持ち悪い性格ですけど、有隆も現実にいそうな気味の悪さが全面に出てて面白い!
ネット小説なしからぬ文体も、作者の特徴として高く評価します。特に9-3の違和感緊張感とか、10-3の薬の突っ掛かりの描写も素晴らしいなと思いました。音が枯れという表現も上手いなと感じました。
序盤は分かりにくいけど、せめて9章から読んでほしい作品です! 有隆と有理以外の説明とかは一切なくなりますが、有隆の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼は何に執着したのか
これは、読んでいても騙される。
最終的に開示されていく答えの中で、なるほどそういうことだったのかと、そんな風に思わされる。
読了後にタイトルの意味を考えた。二重感嘆符、二重の驚き。二重、二重……確かに重なっているものがある。
家族、というものがひとつのキーワードでもあるのだろう本作、そして見え隠れしているのは方向性の異なる執着だ。
何に執着し、何を得ようとするのか。人間というものは、自分の理想に手が届かなくなったとき、どうなるのか。
歪み、追い詰められ、壊れ。あるいは追い詰め、壊し。
人間とはかくも恐ろしき、などと思うのは自分だけでしょうか。
ぜひご一読ください。