第10話 ダンジョン
練習用ダンジョンは地下3階まである。今は地下2階の途中だ。
「ふー、そろそろ半分ぐらいは進んだんじゃないかな」
「ずっと『
「そうだね。ローズマリー先生、少し休憩します」
「いいですよ。ただ魔物が湧かないからといって、どこでも休憩するのではなく、昨日教えた通り、休憩場所を見つけましょう」
私たちは適当な休憩場所を探して、腰をおろした。
「サフラン、ボス部屋にある武器って、どんなのだと思う?」
「そうね。私はヒーラーだから剣でも杖でも良いと思っているけど、ローリエは短剣じゃない?」
「短剣ね。それならパセリさんたちが間違えて持って帰っちゃう心配もないかなぁ」
「そうね。パセリさんは剣と盾を持つスタイルだから、片手剣か盾だろうし。あと、弓を使う……誰だったっけ?」
「ジンジャーさん?」
「そうそう。ジンジャーさんは間違いなく弓だろうね。あとマスタードさんは両手剣じゃないかな」
先を行く三人組、パセリ、ジンジャー、マスタードは3人とも魔法職ではないので、私と武器が重なることはないだろう。
「ローズマリー先生、サフランの予想は当たっています?」
「うふふ。それはヒミツよ」
「まあ、そうですよね」
ローリエが笑いながらローズマリー先生に振ってみたが、当然はぐらかされた。
「よし、そろそろ行こうか。あと半分頑張ろう」
「『
「任せて!」
こうして私たちはボス部屋に向かった。
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