第5話 気持ちの変化
翌朝、目を覚ました。
ベッドから下りて、鏡を見る。
鏡に写っている自分を見て、やっぱり夢ではなく本当に異世界に来てしまったんだと思った。
改めて鏡に映し出されたサフランという少女をじっくり見ると、とても美しい。クセの無いストレートロングの黒髪、容姿の整った顔、ほっそりとした肢体の中に、たわわな胸、くびれている腰、程よい肉付きの臀部。そしてきめ細やかなシミのない肌。
自分が自分でないみたいだし、実際に自分ではないのだが、こんな美少女であれば、女子でいるのも悪くないかもしれない。
ふと、まだ隣で寝ているローリエを見る。
彼女もまたきれいだ。セミロングのブロンドヘア、凛とした顔立ち、引き締まった身体。そんな彼女が頼る家族もなく、男のフリをして頑張って生きようとしている。
彼女が男を演じるのなら、私は女を演じよう。
そう考えた朝だった。
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