第15話 検証
私たちは、街の外に来てきた。
「ローリエ、実はね。
「なんだって!? どんなスキルなの?」
「私にもよくわからないんだけど、ひとつは『
「ふたつもあるんだ。ちょっと試してみようよ」
そのようなわけで『
ちなみに『
「あっちにゴブリンらしい反応があるね」
ローリエが『
やがてゴブリンもこちらに気づいて近づいてくる。総勢5匹。数ではあちらのほうが多い。
「ではさっそくいくよ。『
私は錫杖を回転させシャンシャンと鳴らし、術を唱えた。ゴブリンたちがその場で立ちすくみ、身動きが取れないでいる。
「すごい!」
ローリエが驚きの声を挙げる。
「ちょっと数を減らそうか」
そう言ってローリエが無抵抗のゴブリンを2匹ほど始末する。
「じゃあ、今度は術を解除できるか試してみる?」
相変わらず身動きの取れないゴブリンを見てローリエが言った。
私は残り3匹のうち2匹に対してだけ、『
すると、そのゴブリン達は自由を取り戻したようで、残りの1匹の様子を数秒観察した後、まだ身動きが取れないことを悟ると、2匹だけで逃げ始めた。
シャン!
今度は2匹のうち1匹だけを対象に『
1匹はまた身動きが取れなくなり、残りの1匹は逃げ続けた。どうやら念じるだけで良くて、『
逃げたゴブリンの姿が見えなくなる直前に、もう一度小さくシャンと鳴らすと、またゴブリンが止まった。
「
「対象を認識できさえすれば、あまり距離は関係無さそう、と」
私たちはゴブリンたちを始末して、帰路についた。
合掌。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます