概要
死体損壊事件が描く理解と和解の物語
空葉町では猟奇殺人などの異常な死体損壊事件多発から二週間が経とうとしている。”凶器”と形容するには曖昧な、”不思議な力”を行使する謎の殺人集団への対策として、警察の極秘特務機関『特殊死体損壊対策課』(通称トクソ)の黛灯と絵描きの真野深月は事件を追う中、それぞれの過去と向き合うことになる。※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!センテンスが光る現代ダークファンタジー
山上の町、空葉町ではこのところ殺人事件、死体損壊事件が多発していた。とあるものを追ってその町に仮住まいを定めた絵描きである真野深月は、唐突に警察官——特殊死体損壊対策課の課長だという少女、黛灯に臨時職員となるよう勧誘を受ける。深月には死した者を救う力があるのだと。
なぜか死体と行き会ってしまう深月さんがミステリアスな少女と出会い、内に眠っていた特異能力に目覚めて事件を追うことなる。ストーリーラインを見れば異能力ものなのですが——美しい完璧な死体を描くことに至上の悦びを感じるという彼の暗い情念が超熱量で描き込まれることで、それを超えた人間ドラマとなっているのが本作最大の魅力です。
そ…続きを読む