概要
更新も何もかもが不定期の遊び場です。
お題と字数を指定して頂ければ、綴られるかもしれません。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!奥深いダークな短編集、この暗闇世界をご堪能あれ。
こちらは短編集となっており、その雰囲気は全体的にシリアスでダークな仕上がりとなっています。
7つのお話が綴られているのですが、その中でも私は『勇者』『リブラリア』『猫』がとても好きです。
7つのお話それぞれ、切なさの残るハッピーエンドだったり、バッドエンドかもしれないけど心に残る暖かさがあったり、思わず自分のことのように考えてしまうものだったり、それぞれ奥行きがある素晴らしい作品集となっています。
読んでいて、作家さまの描かれる世界が分かるというか、ただのハッピーエンドじゃ終わらせない、終わらせたくない、という独自の考えがひしひしと伝わってくるような、きちんとどの世界でも厳しい『リアル』…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰の正義で裁かれるのか、果てなき闇の中で心の均衡を探し続ける短編集
静謐かつダークなトーンで綴られる短編集です。
一話完結のため手に取りやすい一方、一つ一つの物語にずしりと重さがあります。
自分ではどうにもならない運命の中で足掻く者。
気の遠くなる時間、わずかな絆を求め続けた者。
永遠を望む心の淵に堕ち、進む道も戻る道も失う者。
登場人物たちは皆、儘ならないものに翻弄されます。
彼らは何に惑い、あるいは憤り、そして何を信じるのか。
言葉として表されたものの奥に、文と文のわずかな合間に、それらは見つかるかもしれません。
私は特に『インドラの網』がとても好みでした。
あなたもぜひ、お気に入りの物語を探してください。 - ★★★ Excellent!!!短編集、鉛の頁を繰るように
色々な物語が詰まった短編集作品です。
文字数は少ない物語ですが、ページ数が少なそうだと思って手に取った本が、ズシリと見た目より重かった、みたいな感じです。作品から感じる色も、鉛の色を感じるかもしれません。ダークファンタジー路線と言いますか、全体的に硬質で冷たい。そしてこの予想外の重さという事で、この短編集はページが鉛で出来ている、と表現したいと思います。
何処か刹那的な哀しさがあり、寂しげな空気。そんな雰囲気の中に、血の通った人間の姿もあり、行間を思わず読まさせられるという部分もあって、短編でありながら、心に残る物語ばかり。
登場人物も印象に残ります。
タイトルのライブラ(天…続きを読む - ★★★ Excellent!!!他人事とは思えない物語に涙
勇者を読ませていただきました。
【物語は】
強いというだけで人間から疎まれ、殺されそうになる魔王が主人公。自分自身のことをよく知っている魔王は、人と関わりを持たないように配慮をしながら生きている。しかし、弱き者である人間は彼女が強いというだけで、勝手に恐れ亡き者にしようとしていた。
まるで多様性を認められない社会の、縮図のような物語。
人間とはとても身勝手な生き物。自分と違うというだけで排除しようとしたり、自分の価値観を押し付けようとしたりする。だが一人一人は違う生き物であり、長所もあれば短所もある。そして、その長所が万民にとって長所とは限らないこともあるし、人によっては短所を長所と感じ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!さて何を、読もうか大き、図書館で。
ここは古の図書館です。
あなたの好きな本、好きな物語、好きな伝承を読めます。
どんな国の物語も、どんな時代の物語も読めますよ。え、未来? 残念ながらそれは取り置きがないかなぁ。
でもね、伝えられし物語の中に、もしかしたら未来があるかもしれないよ。読んで何を得るかは、あなた次第。きっと何にでも、応えてくれるはず。必要な対価さえ払えばね。あ、それだと図書館じゃなくて本屋さんかな? でも古くて広くて誰でも何でも読める雰囲気は、図書館なんだよね。古の。
巻物とか石板とか見つかったりしてね。もしかしたら見つけるのはあなたかも? そんなワクワク感を持って、図書館を巡るのも楽しいですよね。
さて、かくいう…続きを読む