人物紹介・短録.インドラの網

 短録.インドラの網より

 名前:sheetus

(注・言語プログラムの不調により表示された名であり、本来の名前はテセウス・リグ・ヴェダスとなる)

 性格:臆病

 年齢:2990歳

(注・機人となったのが35歳。

 シルヴィアが産まれたのは彼が24歳の時である)

 身長:218cm~約8m

(注・専用外装装着時の最大身長が約8mとなる)

 体重:847kg~4,5t

(注・専用外装装着時の最大重量が4,5tとなる)

 名前の由来:テセウスの船より。

 


 容姿:

 人類軍の開発した軍事用機人であり、人型を踏襲しつつも武骨なデザインとなっている。炭素カーボン繊維調の艶消し装甲で全身を覆われ、頭部は一対の聴覚センサーが取り付けられている。視覚モジュールは前面に四つ、うなじに二つの視覚モジュールを搭載。ただしうなじのモジュールは外殼と同化しており、外見上は解らない。


 

 服装:

 特殊繊維で編まれた軍服を着用。更に防弾、防刃ベストを着用していた。しかし娘であるシルヴィアと会合した際には損壊が激しく、元のデザインを推察する事すら困難となっている。また全身を覆う装甲には幾重にも深い傷が刻まれ、それを隠すように古びた連隊旗を身体に巻いていた。


 性格:

 従軍時、周囲からは冷静沈着と言われたものの根は臆病な青年であった。常に付きまとう死の恐怖を誤魔化す為に感情を抑え、仲間の生存を第一に戦い続けたまでである。



 その他:

 妻のヤチマとは従軍中に知り合い、娘のシルヴィアを授かる。当時は強化外骨格エグゾスケルトンを使っていた為、肉体は五体満足であった。しかし撤退戦において致命傷を負い、肉体の一部を機械で補う事になる。最終的には脳以外を機械へと置き換える事となり、当時秘密裏に造られた巨人型番ティタンモデル百腕型ヘカトンケイレスを与えられることとなった。これは適合条件の厳しさから長らく適合者の現れなかった機体であり、彼が初めてで最後の適合者である。そのスペックを遺憾無く発揮する為に補助脳を搭載していたのだが、かれの心の拠り所である家族の思い出を封じてしまうなど余計な補助をされる事もある。

 また、専用の拡張義体も平行して製造されており何処かの基地格納庫に残されているという。全長8mに迫る物であり、ヘカトンケイレスシステムの適合者にしか操れない。もし適合者以外が動かそうとするのなら、最低でも専門技術者が50名必要となる。



 本編後の足取り:

 娘のシルヴィアと共にかつての戦場を巡る事となった。 


 






 名前:シルヴィア・リグ・ヴェダス

 性格:好奇心旺盛

 年齢:2920歳

(注・機人となったのが16歳。致死性の難病に罹患した事が原因とされる)

 身長:169cm

 体重:847kg

 名前の由来:無垢な子、清廉な乙女のイメージから。

 


 容姿:

 より生身の人体に近付けてデザインされた軍用機人。完全なシームレスボディとなっているものの、眼球には幾何学的な模様が刻まれている。

 ただし、背骨を挟むようにしてボルトが配置されているので背中の空いたデザインの服を着ると一目でわかる仕様となっている。

 容姿は母親に近しく、アイスブルーの瞳と透くような白肌が特徴的であった。栗毛色の髪は父親譲りであり、肩の高さで切り揃えている。これは機人へと変わった際にも受け継がれ、以前と変わらぬ容姿のままである。


 

 服装:

 フード付きの軍用電磁迷彩外套で全身を覆っている。通気性も良く耐水性も抜群、加えて周囲の景色を取り込み随時写し出すなど多機能高性能な逸品。しかし迷彩機能は長年の整備不良により喪失、現在は深緑色の外套と化している。

 外套の下は排熱効率を妨げないよう露出度の高い服を着用し、各関節や炉心部を守る簡易装甲板を取り付けてある。




 性格:

 明るく活発、男勝りで勝ち気。加えて好奇心の強い子であった為、擦り傷やなんかも多い子供時代を過ごしていた。

 自身が致死性の難病に罹患したと知っても悲観することはなかったが、機人体へと脳を移植する際には初めて恐れを見せる。



 その他:

 秘密裏に造られた巨人型番ティタンモデル百腕型ヘカトンケイレスのシステムを独自に解析し、問題点を解決した上で自身の体へと落とし込んだ稀代の天才。

 次世代型とも言えるほどの完成度を誇るそれは明らかな過剰技術であり、彼女自身が一つの技術的特異点シンギュラリティ・ポイントとなっている。

 数ある兵装の中でも詳細が明らかになっていないのは、彼女の脊椎に格納されている殲滅装置である。その火力は天使達の兵器をも凌駕すると言われているが……



 本編後の足取り:

 父と共にかつての戦場を巡る事となり、遺された施設を利用して父親の機体をより完成度の高い物へと変化させ続けている。

 旅の最終的な目標は巨人型番ティタンモデル百腕型ヘカトンケイレス用に開発された極地戦闘用義体の発掘及び処分だという。


 



 





 

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