人物紹介・ 短録.勇者

 ・勇者

 名前:ソレイユ

 性格:臆病

 年齢:14→17

 身長:154cm→173cm

 体重:28kg→51kg


 名前の由来:

 太陽を意味するソレイユという単語をそのまま引用。

 誰にでも優しさと笑顔を振り撒く存在として考えたとき、太陽というぼんやりとしたイメージが湧いたのでこんな名前になりました。


 容姿:

 魔王に弟子入りする前は、誰がどうみても浮浪児と答える位には痩せ細っていた。

 金髪は色褪せ、灰を被せられたのかと疑う程。碧眼も濁ってしまっており頬も痩けていた。


 弟子入り後は栄養バランスのよい食事に恵まれるようになり、女性としても魅力的な体型には近づいた。胸はやや控えめだが、下半身の肉付きが良い。それが魔王に足腰をしごかれ続けた結果なのかは不明。

 顔立ちはどこにでもいる村娘、といった具合でそんなに美人という訳ではない。少し照れ臭そうに笑うのが癖で、感情表現は豊か。

 一時、魔王に憧れて髪を伸ばしたけれど邪魔になることが多々あったので肩上くらいで切り揃えている。


 服装:

 弟子入り前は継ぎ接ぎのボロ布。よく擦れる箇所は当然穴が開いており、下着も無いのですぐ素肌が見える。

 革鎧は廃棄されていた物をどうにかして手直ししたもので結構汗臭い。弟子入りを機に、魔王が焚き火へとくべたら異臭騒ぎになりかけたのは内緒。


 弟子入り後は身体の成長にあわせ、逐一魔王が服を作っていた。人には中々狩れない魔物由来の材料で編まれているので、実は結構な高級品。

 とはいえ、やたらシンプルなデザインなので高級品っぽさは皆無。量販店で見かけるような無地のデザインばかりだから仕方ない。アンクル丈のズボンとブラウスが殆どで、冬場は毛皮の外套を着ている。靴はモカシンと呼ばれる革編み靴。


 くどいようだがこれらはもちろん魔王のお手製。



 性格:

 とにかく傷付くのが嫌で、他人が傷付くのはもっと嫌という難儀な性格。

 魔王に挑んだ際も、魔王に剣が当たらないようにと願いながら振っていた。


 そこは弟子入り後も殆ど変わらず。

 しかしそれでは狩りも自己防衛も出来なくなるので、それは困ると魔王に再教育された。

 中途半端にやるくらいなら一撃で楽にしてやれ、と叩き込まれたので敵対者や獲物には容赦しなくなりました。


 その他:

 彼女が勇者の一族というのは嘘。

 単なる村娘なのだが、不貞を禁忌とする村の長が愛人との間に作ってしまった子供である。長はどうにかして愛人を始末したが、血の繋がった娘であるソレイユには中々手を下せなかった。

 苦肉の策として彼女を勇者として育て、魔王に殺させるためにひっそりと魔王の元へ向かわせた。

 ……というのが事の真相である。



 その他:

 Q.ソレイユの頭を撃ち抜いたのはだれ?

 A.村長。





 ・魔王

 名前:マリーナ

 性格:臆病

 年齢:不明。たぶん200かそこら

 身長:182cm

 体重:70kg


 名前の由来:

 後悔の花言葉をもつラズベリーをお洒落に直しただけ。魔王には後悔し続けてもらうので、運命の暗示というか雑な伏線ですね。


 容姿:

 北欧系美女で、人間とほぼ変わりません。

 やや赤味の強い栗毛色の髪をルーズサイドテールにまとめてます。やや切れ長の瞳と長い睫毛に冷たい印象を持たれやすい、らしい。

 しかし魔族、赤い瞳と鋭い犬歯など見えにくい所はちゃんとそっち側です。女性にしては筋肉質ながら、胸やお尻はしっかりと女性的なラインを保っています。


 服装:

 袖の無いアオザイしか着ません。必要に応じてコート等を着込む形です。夏場にはホットパンツとチューブトップというどこか時代錯誤的な衣装になることもあるとかないとか。衣類のデザインはご両親がスミダ区という遺跡から持ち帰った雑誌を元にしている。


 性格:

 寂しがりで臆病。両親と死別した際には一月の間、なにも喉を通らなかったほど。本当は人肌が恋しいのだけど、自分よりも先に逝く事への恐怖から関わる事を避けてきた。だから仲良くしようとされても無理難題を突きつけてみたり、試すような言動を取ることがある。

 本当は面倒見の良い世話焼きの姐さんだというのは本人も自覚していない様子。



 その他:

 造られた魔族なので純正の魔族とはちょっと異なる。馬鹿みたいな魔力量は身体に細工を施している為で、本来は自我の無い生物兵器になる予定だった。 彼女が魔族ではなく、過剰拡張亜人種と呼ばれるようになったのは大崩落の百年後あたりから。


 手にした剣は後述の巨人騎士を呼び出すための鍵であり、唯一の専用装備。人の手で造られたモノではないとされ、取り込んだ元素を剣の内部にて急加速、その運動エネルギーを熱エネルギーとして射出する機構も有する。

 また鞘から抜いて、自身の身体に突き立てることで一定時間劫火を纏う炎剣へと変えることが出来る。炎剣状態で一分経つと炎の巨人騎士を呼び出せるがとてつもない勢いで魔素を消費するため、長時間律する事は不可能。

 自分の血肉を使わずに解放するのなら、正規の手続きを以て開封する必要がある。正規の手続きを踏んだ上で解放したのならば、時間制現無しに炎の巨人騎士を自在に操ることができるとされているものの真偽は不明。


 炎の巨人騎士については、北欧の伝承に見られた巨人族との関係性が示唆されている。しかしその確証はなく、仮にその巨人族であるとすれば矛盾が発生する。世界を焼き尽くす存在が手を貸すものだろうか?

 恐ろしい話だが、自分以外が世界を終わらせることを良しとしないために力を貸しているのかもしれない。また、件の巨人とは別に炎の神々との関係性も疑った方が良いとの意見もある。





 

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