概要
「私は運命からは逃げられない。ならせめて、自分で選べるものは選び取りたいんだ」
そう言った切実な声と瞳に惹き込まれ、詳しい事情も知らぬままに一夜を共にしてしまった彼は、やがて、彼女を待ち受ける残酷な運命を知る。
彼女の運命を切り開くため、二人は精霊と共に「竜の島」を目指して船旅に出る——。
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中世風のここではないどこか、黒髪無精髭のイケメンよりはおっさん寄りの船乗りと、自らに課せられた苛酷な運命に抗うクールビューティな、それでもどこかずれたお嬢さんの冒険と恋の物語です。
本編は全25話で完結済 + 後日譚となる短編(全7話)が続きます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!古きWH文庫を彷彿とさせる大人向けの恋愛ファンタジーライトノベル❤
まず、キャッチコピーに惹かれて読み始めました。
冒頭から、グイグイ物語に惹き込まれます。
海の男ジェイクはカッコイイし、ヒロインの凛とした内面の強さも好みだし、そして何より、報われない恋のために命をかけるアレクシスが健気で切なくてカッコイイ!
キャラクター造形も素晴らしいですが、竜の贄という一番の謎が物語にミステリー要素を与えており、先が気になります。
イチャイチャするNカップリングが好きな方にもオススメです❤
ちょっと内容が大人向けではありますが、是非多くの人に読んで頂きたい……ような、自分だけの秘密にしておきたいような、そんな作品です❤
ホワイトハート文庫が好きな方は、きっとハマります!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命を示す羅針盤、その示す先を愛と共に変えてゆけ——
船乗りを生業とする男、ジェイクはある夜一人の美しい娘に出逢う。
複雑に絡み合う運命の元、出逢ってしまった二人。何やら事情を抱えている少女、ユーリに待ち受けているのはあまりにも過酷な運命だった——。
年若く美しい、けれど気高くてまっすぐな心を持つユーリ。悲壮感を感じさせず、淡々と、しかし運命に抗う意志を見せる姿は誰よりも強い。
そんな彼女を支え、「信じろ」と言葉をかけ共に海の旅へと出るジェイク。
道中語られる、ユーリの一族の秘密。竜の島という場所。風を纏う精霊や、ユーリに恋をするある国の王。
共に旅をする彼らは危うい一面も持ちつつ、なんとも魅力的で目が離せない。
航海という荒…続きを読む - ★★★ Excellent!!!突貫娘とお人好し船乗りによる、熱量を孕んだボーイミーツガール
明らかに身分の高そうな、ユーリと名乗る美少女に突然逆ナンパされる主人公のジェイク。
強引な要求を受け容れ、流されるように彼女の運命に巻き込まれ、また仲間たちと共に抗っていく海洋ファンタジーです。
ジェイクはノーと言えない体質なのか、ユーリに言われるがまま、諸々の宿命を受け入れているように見えますがそれも彼の強さの内。
どんな荒波をも恐れない心の強さと、恋敵をも受け容れる度量の広さによって、周囲の人々は絆されていきます。
またユーリとの関係もどんどん深まり、ほのかな恋情は分ちがたい愛情へと昇華されます。
クライマックスへとどんどん盛り上がっていく人間関係、ユーリの運命との対峙に目が離せ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!海賊ものの超大作!!
素晴らしいです。もう素晴らしい以外の語彙はなくなりました。具体的に言うと長くなりそうなので主に3つ言います。
まずキャラクター。もう素晴らしい。完璧に噛み合ってる。まず主人公のおじさん。見た目や言動が悪そうに見えるけど、心の底は優しい。そしてヒロインはクールで強そうに見えるけど、心の底には弱い一面がある。そのふたりがとんでもなく噛み合ってる。
それに他のキャラクターも要らない、というキャラが1人も存在しない。もう全キャラ好きになります。
次にストーリー。泣きました。具体的にどこって言うと悩むくらいに泣きました。終盤は特に好きです。
王道のように見えて、ほんのちょっぴり王道から外れている…続きを読む - ★★★ Excellent!!!相思相愛とは。まさにこの二人から学べます。
番外編を含む全て読み終わりました。
とある過酷な運命を背負う少女ユーリと、海の荒くれ男ジェイクとの衝撃的で甘い夜から始まるこの物語。
進んで行くにつれ、とろけてしまいそうで痺れる甘い二人の仲に心がとっても暖まり、顔の熱も急上昇!
そして硬派な濃厚ファンタジーの世界が広がり、ユーリの過酷な運命にジェイクとその仲間と共に立ち向かって行きます。
その仲間の一人であるアレクシスが私の大のお気に入り人物でして、彼の一途な愛にとても惹かれていきます。私が。
本編終了後も、各人物のその後が丁寧に描かれていて、ぜひとも読んでほしいなと思います。
ユーリとジェイクの相思相愛という言葉がピッタリすぎる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!海洋ロマン感ある骨太ファンタジー
恋愛ジャンルだったので、もっと軽い感じなのかと思いきや、重い運命を背負った娘と、雄々しい海の男のロマンスが、重厚な世界設定の上で踊ります。
何故そのような旅立ちが必要なのかという謎と、ユーリがジェイクを選んだ理由、精霊のリィンはどうしてこんな事を?アレクシスとユーリの関係は?という、適度な謎が散らばっていて、本筋を追いながら、過去の出来事が混乱なく表現され、濃厚な物語作品として成立しています。
気づけば個々のキャラクターの魅力の虜。ちょっとしたやり取りも、適度な距離感が合って、恋敵であってもドロドロせずに、戦友的な間柄ともいえる絶妙さで協力していく様子は、心地よい程です。
嵐…続きを読む